ヴェポライザーとは?電子タバコ・ベイプとの違いや使い方、人気ランキング

近年、アイコスやグローといった加熱式タバコや、電子タバコ(ベイプ)など新ジャンルのタバコが次々と登場していますが、新たな選択肢として注目を集める「ヴェポライザー」をご存知でしょうか。

この記事では、タバコ代の節約にもつながる優れもの「ヴェポライザー」について紹介します。使い方や人気ランキングもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。 

ヴェポライザーとは

ここでは、ヴェポライザーとアイコスやグローとの違い、そして混同しがちな電子タバコとの違いを解説します。

加熱式タバコのこと

ヴェポライザーとは加熱式タバコの一種で、基本的にシャグ(タバコ葉のこと)を電気で200℃前後まで加熱し、発生した蒸気を吸う器具を指します。タバコ代を節約できる、身体に吸収される有害物質が少ないなどの理由から、年々使用者が増えている注目の喫煙具です。

 

なお、ヴェポライザーの加熱方式は以下の2種類に大別されます。

  • コンダクション・・・熱伝導式
  • コンベクション・・・熱対流式

 

コンダクションタバコ葉を入れるチャンバーという部分を直に加熱する方式、コンベクションチャンバーに熱風を通して加熱する方式です。

コンダクションは蒸気が多く出て安価な機種が多い、コンベクションはタバコ葉そのものの味わいを楽しめて高価な機種が多いという特徴があります。

 

ちなみにチャンバーの素材はステンレスだと汚れが付きにくいセラミックだとタバコ葉本来の味わいを楽しめるといったメリットがそれぞれあります。加熱方式とともに選ぶ基準にするとよいでしょう。

 

元々は医療用

実はヴェポライザーはもともと医療用に開発された製品なのです。アメリカ合衆国の一部地域やイギリス、カナダなど諸外国では末期エイズ患者やガン患者のケアに医療ハーブが処方されています。これを火を使う喫煙によって取り入れる場合、燃焼によって有害物質が発生してしまうという欠点がありました。

そこで、有害物質の除去を目的として開発されたのが、火の代わりに電気を使い、燃焼を伴わないヴェポライザーです。現在でもヴェポライザーは信頼性の高い医療器具として利用されています。

 

アイコスやグローとの違い

さて、加熱式タバコというとアイコスグローを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。これらとヴェポライザーは下記が異なります。

  • 専用スティックの有無
  • ランニングコスト

 

アイコスやグローなどの加熱式タバコを使用する場合は、デバイス専用のスティックを購入することになります。

たとえばアイコスの場合は専用のヒートスティックの中からしかフレーバーを選ぶことができません。

一方、ヴェポライザーはコンビニでも手に入るような市販の紙巻きタバコのほとんどをシャグとして利用できます。そのため、さまざまな銘柄のタバコで喫煙を愉しめます。 

 

また、ヴェポライザーは1本の紙巻タバコを3等分して1つずつ使えば、3回吸うことができます。加熱式タバコのスティックと紙巻タバコの価格にはそれほど差はありませんから、1日当たりの吸う本数が変わらなければタバコ代を3分の1に節約できるということです。

手巻きタバコ用のシャグを使えばさらにランニングコストを抑えることができます。

 

電子タバコ(VAPE)との違い

ヴェポライザーと電子タバコ(VAPE・ベイプ)の違いは主に以下の3点です。

  • 仕組み
  • ニコチンの有無
  • 健康被害

 

まず、ヴェポライザーはシャグを加熱し発生した蒸気を吸う電子タバコはシャグの代わりに液状の「リキッド」と呼ばれるものを加熱、霧化してそれを吸うという仕組みの違いがあります。

 

また、ヴェポライザーはタバコ葉を使用するためニコチンを含みますが、電子タバコはタバコ葉を使用しないので含まないという違いがあります。

ちなみに海外ではニコチン入りリキッドが販売されていますが、日本では法律で禁止されています。使用は違反ではないので、海外のニコチン入りリキッドを通販サイトから個人輸入して使用する分には問題ありません。ですが、輸入量などに規制があるので気をつけましょう。

ニコチンがあらゆる健康被害をもたらすことは広く知られていることです。

ヴェポライザーはニコチンを含むので、喫煙者ご本人、さらには周りの人にも健康被害をもたらす可能性があります。

一方、ベイプのリキッドは食品添加物にも使用される成分が主な原料なので安全性が見込めます。そのため、健康被害のリスクはヴェポライザーのほうが高いといえるでしょう。 

なお、電子タバコのことをリキッド用ヴェポライザーと呼ぶ場合もあります。

 

ほか、ワックス用ヴェポライザーという、タバコ成分の抽出液を固形化した「ワックス」を加熱して喫煙するタイプもあります。

ヴェポライザーの使い方

ヴェポライザー2

ヴェポライザーの大まかな使い方を4ステップで説明します。

 

充電する

購入したらヴェポライザー本体をまずは充電します。電力がないと使用できないので、充電を満タンにしましょう。

なお、18650バッテリーを使用するバッテリー交換式のヴェポライザーもあります

 

シャグを詰める

充電が完了したら、チャンバーにシャグを詰めていきます。このとき、シャグを詰め込みすぎないように注意しましょう。少し余裕を持たせておくくらいがベストです。シャグにはチョイス、コルツ、チェ、ブラックスパイダーなどさまざまな種類があります。

 

電源を入れ温度調整をする

チャンバーにシャグを詰めたら、ヴェポライザー本体の電源を入れて温度を調節します。製品によって違いはありますが目安は170〜220℃です。

喫味は温度設定によって変わるため、好みや気分にあわせて調節できるようになると、より美味しく吸えます。

なお、ニコチンの刺激は加熱温度が低いほど弱まることを覚えておきましょう。

低温加熱式タバコのプルーム・テックが高温加熱式タバコのアイコスなどと比べてニコチン量が少ないのはこのためです。

 

ゆっくり吸う

LEDランプが点灯・点滅したら加熱が設定温度まで到達した合図なので吸いましょう。ひと口目の蒸気は熱いので、初心者の方は慌てずゆっくり吸うよう意識しましょう。

 

ヴェポライザーのメリット

ヴェポライザーには、タバコにまつわる悩みを解決する以下のようなメリットがあります。

  • 体への悪影響を減らせる
  • コストを抑えられる
  • いろいろなデザインがある

 

順番に説明していきます。

 

体への悪影響を減らせる

ヴェポライザーは紙巻きタバコとは違い火を使わないので、有害なタールや一酸化炭素は出ないとされ、ニコチンをはじめとする発がん性物質も発生・吸収が軽減されるといわれています。体に悪影響をもたらす原因を減らすことが期待できる点は健康志向の方には大きなメリットとなるでしょう。

コストを抑えられる

毎月のタバコ代を大幅に節約できるのも、ヴェポライザーを使用する大きなメリットです。ヴェポライザーには1袋500円代〜1,000円程度で購入できるシャグ、もしくは紙巻きタバコを3分割ほどにしたものを使います。紙巻きタバコをヴェポライザーにセットする場合、単純計算でタバコ代を1/3に節約できます。

 

タバコを1箱600円、1日1箱ペースで吸うと仮定した場合、通常では1ヶ月あたり1万8,000円ほどかかりますが、ヴェポライザーを使用すればタバコ代を約6,000円に抑えることが可能です。

また、袋入りのシャグを使った場合は1袋当たりのg数や使用するヴェポライザーによって異なりますが、200回ほども吸えるケースがあります。1箱あたり20本入りの紙巻きタバコを1日1箱吸うとすると、200回は10日分です。つまり紙巻きタバコが通常1か月あたり1万8,000円のところをシャグを使えば最大でも3,000円ほどと1/6で済むことになります。

タバコ製品が値上がりする中、少しでもコストを抑えたいという方にとって、これほど節約できるのは嬉しいところでしょう。

いろいろなデザインがある

ペン型でスタイリッシュなもの、コンパクトな女性でも扱いやすいものなど、いろいろなデザインがあることもヴェポライザーの魅力です。洗礼されたデザインのヴェポライザーであれば、喫煙している姿もオシャレでインテリにうつるでしょう。

禁煙傾向にある昨今、人前で紙巻きタバコを吸うのに抵抗がある方にとっては、とくに最適なアイテムになるはずです。 

ヴェポライザーのデメリット

渋い顔で吸う人

ヴェポライザーにはメリットも多くありますが、デメリットが全くないわけではありません。デメリットも理解したうえで、購入を検討しましょう。

メンテナンスが必要

デメリットの1つ目は、メンテナンスが必須であることです。メンテナンス方法は製品によって違うものの、ヴェポライザーは使用したあと、都度タバコ葉を入れるチャンバーを綿棒などで掃除するのが基本です。それを手間に感じる人は多いでしょう。

また、シャグを詰める作業も人によっては面倒に感じるかもしれません。

 

吸いごたえが弱い

吸いごたえが弱く、物足りないのもヴェポライザーのデメリットです。ヴェポライザーはシャグに熱が伝わらないと蒸気が出ないので、吸い始めてすぐにガツンとくるような吸いごたえは感じられません。

時間が経つにつれて吸いごたえは出てきますが、ややタイムラグやムラがあります。火をつければすぐに煙が出て、常にキック感のあるタバコに慣れている人にはヴェポライザーは物足りない可能性があります。 

体に悪影響がある

ヴェポライザーは体への悪影響を減らせると前述しましたが、まったく無害というわけではありません。アイコスなどの加熱式タバコのメーカー側は“有害性成分は紙巻きたばこに比べて90%低減”というデータを示しています。ですが、専門家は“ニコチンなどの有害物質はごく微量でも健康に影響を与える”としています。

これらの加熱式タバコと同様に、タバコ葉を電気加熱して喫煙するヴェポライザーも健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

参照URL:https://medical.jiji.com/topics/551

 

加熱式タバコは「安全が100%保障されている訳ではない」という認識のもと、自己管理しながら使用する意識が大切です。

ノンニコチンノンタールの電子タバコ!イチオシはコレ

 

おすすめ人気ランキング

日本で人気上昇中の「ヴェポライザー」。毎年のようにタバコが値上げされるなか、タバコ代を節約したい方におすすめのアイテムです。ヴェポライザーの人気おすすめランキングと共にそれぞれの商品のおすすめポイントを見ていきましょう。 

 

【第5位】Airistech Herbva 5G

Airistech Herbva 5G

出典:amazon

 

重さ54g最軽量クラスのヴェポライザー。温度設定は199℃/207℃/216℃の3段階で、底部と壁面からムラなく加熱します。USBケーブルで充電できる手軽さもいいですね。カラーは白・赤・黒の3色で、オシャレな見た目と実用性を両立したバランスの良さが魅力です。

 

  • 価格:3,580円(2021/11/4時点)

 

【第4位】XVAPE AVANTXVAPE AVANT

出典:楽天市場

 

約10cm×3cmと持ち運びやすいコンパクトサイズが魅力のヴェポライザー。温度設定は180℃/190℃/200℃/210℃/220℃の5段階で調節可能です。小型ながら濃厚な香りを味わうことができ、通販サイトでも人気があります。

 

  • 価格:4,980円(2021/11/4時点) 

 

【第3位】FyHit Eco-S

FyHit Eco-S

出典:amazon

 

2200mAhバッテリーを搭載した大容量タイプのヴェポライザー。2~3時間の充電で約100分使用することができます。温度設定は6段階で、旧モデルより大幅に風味が改善されています。基本機能が充実しているので、ヴェポライザーの入門用として最適です。

 

  • 価格:3,680円(2021/11/4時点) 

 

【第2位】FENiX MINI PRO

FENiX MINI PRO

出典:amazon

 

バッテリー容量2300mAhと、大容量タイプのヴェポライザー。吸い口が広めにとってあるので、芳醇(ほうじゅん)な香りを楽しめるのが魅力です。また、チャンバー底自体を丸々取り出すことができ、クリーニングや交換が手軽になっていることもポイントです。

 

  • 価格:9,800円(2021/11/4時点) 

 

【第1位】WEECKE C VAPOR4.0

WEECKE C VAPOR4.0

出典:amazon

 

累計販売台数10万台突破の大人気ヴェポライザー。日本で販売されているタバコ葉のほとんどを使用可能で、なおかつ圧倒的なコストパフォーマンスでの喫煙を叶える優れものです。

 

立ち上がりが早くてすぐに美味しさを感じられる、メンテナンス性の向上(1日に1回程度のクリーニングでOK)など、ヴェポライザーのデメリットが改善されています。堂々の1位も納得の加熱式タバコヴェポライザーWEECKE C VAPOR4.0は、ヴェポライザー初心者からガツンとくる吸いごたえやキック感を求める人まで幅広い方におすすめです。

 

  • 価格:7,980円(2021/11/4時点) 

 

健康を気遣い、手軽に吸うならドクタースティック

ドクタースティック

出典:ドクタースティック

ヴェポライザーは紙巻きタバコと比べると健康的ですが、タバコ葉を使うので、ニコチンによる悪影響は少なからず受けることになります。また、掃除などのメンテナンスも必要です。

ニコチンによる害を受けたくないけれど、面倒なのは避けたい方には電子タバコ・ドクタースティックがおすすめです。

 

ノンニコチン・ノンタール

電子タバコであるドクタースティックは、タバコ葉を含まないリキッドを電気で加熱して発生した蒸気を吸って楽しみます。

そのため、ニコチンもタールも発生しません。さらにドクタースティックのリキッドは、ニコチン入りリキッドの製造・販売を法律で禁止している日本で製造しているので安心安全です。

健康を気遣いながら安心して一服を楽しみたいならドクタースティックを使いましょう。

 

手軽に吸うならドクタースティック

ドクタースティックはリキッドが入ったPODと呼ばれるものを本体に装着するだけで吸える手軽な電子タバコです。

リキッドがなくなったらPODを交換するだけ。ヴェポライザーのように掃除をする必要もありません。

初心者でも使いやすい形式なので、紙巻きタバコから移行するという場合も手間に感じることはないでしょう。

まとめ

ヴェポライザーは紙巻きタバコやアイコスやグローといった加熱式タバコよりもコスパが良い喫煙器具です。

ですが、タバコ葉は少ない量で済むとはいえ使用するので、吸い続けるほど健康被害を受ける可能性があります。周りの人の受動喫煙も避けられません。

ご自身や周りの人の健康が心配なら、ドクタースティックといった電子タバコへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。