コンビニで買える電子タバコ(VAPE)・加熱式タバコの商品一覧と特徴

近年、タバコの受動喫煙による健康被害を考慮した動きが活発化しており、2020年4月には「改正健康増進法」が全面的に施行されました。これにより、紙巻タバコから出る副流煙や強烈なニオイに対し、周囲の反応は以前にも増して敏感になっている状況です。

そのため、紙巻タバコが含む有害物質や独特のタバコ臭を抑えられる、もしくはそれらとは無縁の「新しいタバコ」を求める人が増えています。

中でも、ニコチンを含まない「電子タバコ」は、愛煙家はもちろん、若い女性や非喫煙者などからも大きな注目を集めています。

今回はコンビニで買える電子タバコ、さらに加熱式タバコもご紹介します。

そもそも電子タバコって?

電子タバコとは、電気の力を用いて専用のアトマイザーを加熱することにより、発生した蒸気を吸引する嗜好品です。一般的に知られているタバコ(紙巻タバコ)とは大きく異なる点がいくつもあります。

ここでは、「電子タバコ」について紹介します。

 

VAPEのことを指す

電子タバコは「VAPE(ベイプ)」とも呼ばれます。タバコ葉の代わりとなる「リキッド」を加熱して吸うものです。リキッドは、「植物性グリセリン(VG)」、「プロピレングリコール(PG)」、「香料」の3成分からなり、それぞれ人体に悪影響を及ぼすものではないとされています。

  • 植物性グリセリン(VG)
    ヤシ油やパーム油などから製造され、化粧品や食料品などにも使用される天然植物原料です。
  • プロピレングリコール(PG)
    プロピレングリコールは無味・無臭の有機化合物で、保湿効果や防腐剤の役割を担います。化粧品や歯磨き粉、市販品のおにぎりなどにも使用されるなど、私たちの生活の中で幅広く活躍しています。
  • 香料
    香料は、さまざまな動植物から採取した匂いの成分や、化学的に合成された合成香料を用いた化合物で、食品や化粧品など多くのものに使用されています。

日本で販売されているVAPE用のリキッドはニコチンを一切含みません

そのため、紙巻タバコのように、周囲に対して副流煙やタバコ臭に気を遣わずに済みます。むしろ、さまざまなフレーバーのリキッドがあるため、香りを楽しむアロマのような使い方もされています。

 

加熱式タバコも電子タバコと呼ばれることがある

加熱式タバコは、電子タバコと同様、電力を使って蒸気を発生させる仕組みになっています。そのため、加熱式タバコも電子タバコと呼ばれることは多いです。

しかし、双方にはいくつもの違いがあり、加熱式タバコと電子タバコがはっきりと分類されている国も多くあります。

電子タバコリキッドを加熱して水蒸気を発生させますが、加熱式タバコタバコ葉を加熱して蒸気を発生させます。
加熱式タバコはタバコ葉を使用しているので、紙巻タバコと同じくニコチンを含みます。そのため、ニコチン摂取を目的とした商品になります。一方、電子タバコは主に香りを楽しむものです。

このように、加熱式タバコと電子タバコは電力を使うという点は同じですが、含まれている成分や使用目的に違いがあるため、異なる商品だということがわかります。

ちなみに、紙巻タバコはタバコ葉に直接火をつけて燃やすのに対し、加熱式タバコは燃やさずに加熱する形を取るため、発生する煙の量が抑えられます。また、副流煙もほとんど発生せず、染みつくようなタバコ臭も出ないため、紙巻タバコに比べて、周囲に配慮するストレスが軽減されるというメリットがあります。

 

コンビニで買える電子タバコ(VAPE)の種類一覧

コンビニのタバコ

日本は電子タバコ(VAPE)の歴史が諸外国よりも浅く、専門店以外での入手は難しい状況でした。しかし最近では、コンビニでの取り扱いもあり、手軽に買えるようになってきています。販売されているものも電力調整やエアフロー調節などは必要なく、簡単に吸えるものばかりです。

ここでは、コンビニで買えるVAPEの代表的な商品を紹介します。

 

SMOOTH V!P(スムースビップ)

SMOOTH V!P(スムースビップ)は、コンビニだけでなく、ドラッグストアやホームセンターなどでも販売されている電子タバコです。

 

スムースビップ X2

スムースビップ X2

出典:https://smoothvip-vape.com/

スムースビップ X2」は自分好みのリキッドをアトマイザー(リキッドを加熱して蒸気を発生させるパーツ)に注入するリキッド式です。多彩なフレーバーを味わえ、コスパも良いためヘビーユーザーに人気の高い商品です。

リキッドはスタンダードタイプの「メンソール」、「ピーチ」や「ブラックベリー」などのフルーティーフレーバー、さらには栄養ドリンク味の「エナジー」など全13種類があります(2022年8月時点)。

また、リキッドを自分好みに混ぜることで、新しいフレーバーを楽しむこともできます。

 

スムースビップ EZ

スムースビップ EZ

出典:https://smoothvip-vape.com/

スムースビップ EZ」は、リキッドがすでにアトマイザーに充填されているカセットタイプ。本体とアトマイザーにマグネットが装着されているので、合わせるだけで簡単に組み立てられます。吸えば電源が入り、待ち時間なく吸引できます

フレーバーは、メンソール・スモーキーフレーバー・エナジー・ブラックベリーの4種類です。(2022年8月時点)

 

気軽に吸いたい人には使い捨てタイプのVAPEがおすすめ!

コンビニで販売されている電子タバコ(VAPE)には、バッテリーを兼ねる本体をベースに専用カートリッジを交換して使用するもの以外に、吸い終わったら本体ごと捨てる使い捨てタイプ」もあります。

使い捨てタイプは、掃除などのメンテナンスや、充電をする手間も省けるのがメリット。コンビニで見かけたらお試しがてら購入してみてはいかがでしょうか。

ただし、ほかの電子タバコのタイプに比べて費用がかかるので、吸う頻度が高く、コスパを気にする方にはおすすめできません。

TRYME PLUS

TRYME PLUS

出典:https://smoothvip-vape.com/

前述のスムースビップシリーズの「TRYME PLUS」はバッテリーとアトマイザーがすでにセットされている1本売りの商品。

即使用可能な使い捨てタイプのため、スムースビップを試してみたいという場合や、電子タバコを持ってくるのを忘れてしまったけれど吸いたいというときにぴったりです。

フレーバーは3種類。エナジー(本体カラーはイエロー)・メンソール(エメラルドグリーン)・ブラックベリー+クールミント(パープル)です。本体デザインが北斗の拳バージョンのものもあります。(2022年8月時点)

コンビニで買える加熱式タバコの種類一覧

アイコス

加熱式タバコは電子タバコ(VAPE)とは違い、ニコチンやタールを含みます。また、タバコ税がかかることから紙巻タバコと同じ分類です。

加熱式タバコは、タバコ葉を燃やさず加熱することで煙の量を抑え、副流煙がほとんど出ない仕様になっています。そのため、紙タバコから加熱式タバコに移行する人が増加傾向にあります

コンビニなどでも取り扱われており、今では加熱式タバコを買う場所に困ることは少ないです。

 

IQOS ILUMA(アイコス イルマ)

アイコスイルマワン

出典:https://jp.iqos.com/

 

IQOS ILUMA(アイコス イルマ)は、従来品のように本体に加熱ブレードがついておらず、タバコ葉を含む専用たばこスティックの方に加熱ブレードの役割を果たす誘熱体が内蔵されています。

掃除をする必要がないため、従来品のように本体を掃除する際、加熱ブレードを誤って折ってしまうということもありません。
従来品よりニオイが少ないと評判です。

IQOS ILUMA本体

  • IQOS イルマ プライム:上質感の溢れるフラッグシップモデル
  • IQOS イルマ:従来品のデザインを進化させたスタンダードモデル
  • IQOS イルマ ワン:一体型の持ち運びに便利なコンパクトモデル

専用たばこスティックは2ブランド

  • TEREA(テリア):580円(税込)
  • SENTIA(センティア):530円(税込)

※2022年8月時点。たばこ税増税による値上がりで、2022年10月よりそれぞれ20円値上がりします。

 

【販売終了】IQOS(アイコス)

アイコス本体

出典:https://jp.iqos.com/

すでに本体は販売終了となっていますが、従来品のIQOS(アイコス)の情報も入れておきます。
アイコスは、加熱ブレードによりスティックタイプのタバコ葉を内側から約300度で加熱して蒸気を発生させる高温加熱式タバコ。高温で加熱することによって、加熱式タバコの中で最も紙巻タバコに近い香喫味を味わうことができます。

【販売終了】IQOS本体

  • IQOS 3 DUO:2本連続使用可能なモデル
  • IQOS 3 MULTI:軽量(50g)なオールインワン型

専用たばこスティックは2ブランド

  • マールボロ:580円(税込)
  • ヒーツ:530円(税込)

※2022年8月時点。たばこ税増税による値上がりで、2022年10月よりそれぞれ20円値上がりします。

 

Ploom TECH(プルーム・テック)シリーズ・Ploom X

プルームテック

出典:https://shop.clubjt.jp/

Ploom TECH(プルーム・テック)は、リキッドの入ったカートリッジとバッテリーをセットで使用するスティック型の低温加熱式タバコです。カートリッジ内のリキッドを約30度で加熱し蒸気を発生させます。さらに、タバコ葉が入ったカプセルに蒸気を通すことでニコチンやタバコ成分を摂取することができます。低温で加熱することによって、タバコのニオイを周りの人に気づかれないほど抑えることに成功した加熱式タバコです。

吸い込んだ時に電源がONになるため、吸いたいときにすぐ吸えて、クリーニングも必要ないというメリットがあります。

ploom X(プルーム・エックス)高温加熱式タバコなので、ploom TECHよりも紙巻きタバコに近い吸いごたえを求める方におすすめです。

 

本体の種類は全4種類

  • Ploom TECH(プルーム・テック):低温加熱式タバコの従来タイプ
  • Ploom TECH +(プルーム・テック・プラス):Ploom TECHよりサイズが大きく、加熱温度も10度高い新タイプ。香喫味がアップしている
  • Ploom TECH + with(プルームテックプラスウィズ):手のひらにすっぽりおさまる!Ploom TECH +よりコンパクト
  • Ploom X(プルーム・エックス):Ploom TECH、Ploom TECH +とは大きく異なり、たばこスティックを本体に差し込むタイプ。高温で加熱するため、タバコの香喫味をより強く味わうことができる

専用たばこカプセル・スティックの種類

  • Ploom TECH専用たばこカプセル:570円(税込)
  • Ploom TECH+専用たばこカプセル:580円(税込)
  • Ploom X専用スティック:キャメル×500円(税込)、メビウス×570円(税込)

※2022年8月時点の情報。たばこ税増税による2022年10月の値上げにより、Ploom TECH専用たばこカプセルは30円、Ploom TECH+専用たばこカプセルは20円値上がり予定です。

 

glo(グロー)

グロー本体

出典:https://www.discoverglo.jp/

glo(グロー)は、IQOSと仕組みは似ていますが、タバコ葉のスティック(ネオスティック)を外側から高温で加熱するという違いがあります。IQOSより加熱温度が低いため香喫味が若干落ちる傾向にありますが、加熱式タバコ独特のニオイはその分抑えられています

また、本体とバッテリーが一体化していて、グロー・ハイパーは約30本の連続使用が可能です。

 

本体の種類は全6種類

  • glo hyper(グロー・ハイパー):専用ネオスティックが他シリーズより太く、吸いごたえがアップ。高温高速加熱のブーストモードで260度まで上がる
  • glo hyper+(グロー・ハイパー・プラス):前モデルのglo hyperよりもブーストモードが10度高い270度。色の組み合わせを選べる
  • glo hyper X2(グロー・ハイパー・エックス・ツー):コンパクトなデバイスが特徴。充電残量がわかるLEDディスプレイ搭載。2022年10月上旬より再販予定
  • glo pro(グロー・プロ):ブーストモードで280度まで上がる、gloで最も高い加熱温度が出るタイプ
  • glo nano(グロー・ナノ):約61gと軽量のスリムボディなタイプ。ブーストモードはない
  • glo pro slim(グロー・プロ・スリム):約1.6cmの薄いボディ。1回の充電で連続約16回使用可能

専用スティックの種類

  • グロー・ハイパーシリーズ専用スティック:neo 540円(税込)、KOOL x neo 520円(税込)、KENT 500円(税込)、LUCKY STRIKE 290円/300円(税込)
  • プロ、ナノ専用スティック:neo 560円(税込)、KENT 500円(税込)

※2021年8月時点の情報。なお、たばこ税増税による値上げで2022年10月1日より、ハイパーシリーズのKENTおよびLUCKY STRIKE以外は、それぞれ20円値上がりします。

 

圧倒的なコスパと吸い心地のVAPE!「Dr.Stick typeX」

ドクタースティック

出典:https://dr-stick.shop/

新感覚電子タバコ「Dr.Stick typeX」。「Dr.Stick typeX」は、いままでの電子タバコにない「本格的な吸い心地」を目指す電子タバコとして話題を呼んでいます。

 

「ニコチン×タール×タバコのニオイ」ゼロ!

「Dr.Stick typeX」は、タバコ葉を使用しないPOD式のVAPE。バッテリー本体にリキッドがチャージされたPODを取り付けるだけで使用できます。

「ニコチン×タール×タバコのニオイ」が一切ゼロで、多くの支持を集めています。

ニコチン・タールゼロでも、吸いごたえ十分、煙量も申し分ないと評判です。

 

リキッドフレーバーは日本の老舗香料メーカーと開発

「Dr.Stick typeX」に使用するリキッドフレーバーは、日本の老舗香料メーカーとの共同開発

フレーバーは日本人の好みに合わせた4種類。紙タバコのような独特の苦みを感じられる「ストロングシガー」、強力なメンソール感を体感できる「ストロングメンソール」、フルーティーな甘さで女性におすすめの「ブルーメンソール」、目覚めすっきりで朝に欠かせなくなる「ビターコーヒー」が同時発売されています。

 

おしゃれなのに低価格でコスパ良し

「Dr.Stick typeX」はスマートでおしゃれなデザイン性が特徴です。定期コースの申込で、本体付のスターターキットが11,220円引きの2,980円で購入できます。

リキッドフレーバー入りのPODは、1つで約1200回の吸引が可能。1箱に5POD入っています。
これは、紙巻タバコ約30箱分に相当するため、圧倒的なコストパフォーマンスを実現しているといえます。

 

30日間の初回分全額返金保証あり

「Dr.Stick typeX」は、スターターキット購入から30日以内であれば、「思っていたのとは違った」「満足できなかった」といったケースでも、スターターキット代が返ってくる「全額返金保証」の対象です。

 

アフターサービスも充実

さらに、「Dr.Stick typeX」は「アフターサービス」付きです。破損や故障の場合「年間3回まで」なら無償で新品交換してもらえます。(定期便継続期間中)

 

まとめ

今やコンビニでも買えるようになった電子タバコや加熱式タバコは、人々にとって身近なものになってきたといえるでしょう。

特に、電子タバコは健康志向が高まる昨今、さらに人々の生活に密着するものになっていくはずです。

現在日本で販売されている電子タバコ(VAPE)には、ニコチンが含まれていません。吸引者の健康面や、周りの人に与える影響も少ないため、安全な嗜好品だといえます。

また、VAPEの人気が高まっている近年では、デザイン性が豊かなものがたくさんあり、オシャレグッズの1つとしても注目されています。

このようにVAPEは、おしゃれに敏感な若者や、女性、健康に気を使う中・高齢者に至るまで幅広い層から総合評価を得られる新しいタイプの嗜好品なのです。