健康増進法の改正によって、2020年4月1日から飲食店やオフィス、交通機関などの施設で原則屋内禁煙になりました。
さらに、2020年10月1日より増税に伴い、煙草(タバコ)葉を使用した製品が値上がりしたことから、「この機会に禁煙しようかな」と考えている人も多いのではないでしょうか。
タバコには依存性があります。そのため、禁煙を成功させるにはタバコの代わりになるものを見つけて依存から抜け出す必要があります。
この記事では、禁煙をするためにタバコの代わりになる可能性のある嗜好品について詳しくご紹介します。
今度こそ禁煙!依存性のあるタバコの代わりになるものとは
禁煙しようとしても、吸いたい気持ちに負けてしまい、失敗してしまうことがあります。
禁煙に成功しないのはタバコに含まれているニコチンが原因です。
タバコを吸うとニコチンによって喫煙者に快感を与える物質ドパミン(ドーパミン)が放出されます。すると、気持ちが落ち着く、ストレスが取れたといった感覚がもたらされます。
しかし、体内のニコチンがなくなってくると、タバコを吸いたい欲求が高まってイライラやソワソワ感などの離脱(禁断)症状が起こります。
禁煙をするには吸いたい気持ちをコントロールして、ニコチン依存症による離脱症状に対処することが大切です。
対処法として、禁煙補助薬であるニコチンパッチを使用するという手もありますが、そこまでヘビースモーカーではない場合、どうも抵抗があるという方もいるでしょう。
そんな方に、まずおすすめするのが嗜好品を利用する方法です。
ニコチン依存から抜け出せる嗜好品をみつけよう
個人差はありますが、離脱症状は禁煙開始後の2~3日をピークに症状が穏やかになり、10~14日頃まで続くといわれています。
とはいえ、朝起きたときや食後、仕事の休憩中などにタバコを吸っていた方は、習慣でタバコに手が伸びてしまうかもしれません。
禁煙中にタバコを吸いたくなったら、タバコの代わりになる自分に合った嗜好品で口寂しさを紛らわせるのがおすすめです。
タバコ代わりの嗜好品①お菓子
たばこの代わりとしておすすめの嗜好品には、ガムやアメがあります。
それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
ガム
禁煙中の口寂しさを紛らわすには、長時間噛んでいられるガムが活用できます。
ガムをよく噛むとストレス解消の効果があるといわれているので、ストレスでタバコを吸いたくなったときに代わりに噛みましょう。
特にミント系のガムで口の中に刺激を与えると、喫煙の欲求を抑えやすいかもしれません。
また、禁煙補助剤のニコチンガムを使う方法もおすすめです。
ニコチンガムにはニコチンが含まれていて、噛むことで口の粘膜から血中にニコチンが吸収され離脱症状を和らげます。
無理なく喫煙の欲求を抑えることができ、徐々に使用量を減らすことで禁煙へとつながります。
アメ
タバコの代わりとして活用されるお菓子にはアメもあります。
長時間舐めることで口寂しさを紛らわすことができ、ミント系やミルク系、フルーツ系など気分によって自分好みの味を楽しめます。
また、松葉エキスや松脂を配合した禁煙飴も人気です。
禁煙飴を舐めるとタバコをまずく感じる効果があるため、吸いたくなったときに禁煙飴を舐めてから一服することを習慣にすれば、徐々に減煙できる可能性があります。
また、松葉エキスや松脂にはニコチンやタールなどを尿と一緒に排出する作用もあるとされています。
タバコ代わりの嗜好品②禁煙パイポ・離煙パイプ
タバコの代わりになる嗜好品には、禁煙パイポや離煙パイプもあります。
それぞれの特徴を解説します。
禁煙パイポ・リラックスパイポ
出典:https://www.amazon.co.jp/
禁煙パイポ・リラックスパイポは、マルマンH&B株式会社が禁煙・節煙サポートグッズとして開発した商品です。
ペパーミント味やグレープフルーツ味など清涼感のあるフレーバーがあり、天然ハーブなどを使用しています。
タバコのように口に咥えて吸うことで、喫煙の欲求を抑えたり気分をリフレッシュしたりするのに役立ちます。
ちなみに、カートリッジ式の電子タバコ「電子パイポ」も同社から販売されています。
離煙パイプ
離煙パイプは、株式会社マジカルから販売されている禁煙グッズです。
1~31番までのパイプが31本入っており、番号が進むにつれて約3%ずつニコチンがカットされる仕組みになっています。
日替わりで順番にいつものタバコに差して吸っていくことでニコチンの摂取量が少なくなり、自然とニコチン依存を解消できます。
タバコを吸いながら禁煙を目指したい、香料や薬剤は使いたくないという方に向いている商品です。
タバコ代わりの嗜好品③加熱式タバコ
タバコの代わりに加熱式タバコを活用する方法もあります。
加熱式タバコは火を使わずに、各種デバイス専用スティック(アイコスでいうヒートスティック)を電力で加熱し、発生したミスト(蒸気)を吸い込むものです。
基本的にスティックにはタバコ葉を使用しますが、近年ではタバコ葉を使わないタイプの加熱式タバコも販売されています。
タバコの代わりになる人気商品の特徴をチェックしてみましょう。
低温加熱式「プルームテック」
出典:https://ploom.clubjt.jp/
「プルーム・テック」は、日本たばこ産業(JT)が販売している低温加熱式タバコです。
細かく刻んだタバコ葉が入ったたばこカプセルをグリセリンなどのリキッドが入ったカートリッジに装着し、電力で加熱して発生したミストを吸い込んで楽しみます。
火を使わないので煙や灰が出ない、たばこ葉を燃やさないのでタールが発生しない、ほぼ臭いが残らないなどのメリットがあります。
ただし、紙巻きタバコと同じようにたばこ葉を使用しているため、ニコチンは含まれます。
アイコスで吸える「ニコレス」
出典:https://nicoless.jp/
「ニコレス」はたばこ葉の代わりに紅茶葉を使用したスティック状の商品で、高温加熱式タバコ「アイコス」のデバイスを使用してミストを吸います。
たばこ葉を使っていないのでニコチンは含まれません。
禁煙中にタバコを吸いたくなったとき、代わりに吸うとリフレッシュできるでしょう。
独特な香りはありますが、通常のたばこのような吸いごたえがあること、リーズナブルな価格で手に入ることなどから注目されています。
メンソール、ミント、レモンメンソールの3種類のフレーバがあるので、気分によって選べるのも嬉しい点です。
ニコレスよりもすごい!「ニコノン」
出典:https://www.amazon.co.jp/
「ニコノン」もニコレスと同じく茶葉を使用した加熱式タバコ用ノンニコチンスティックで、アイコスのデバイスを使ってミストを吸うことができます。
ニコノンのフレーバーは「メンソール」「アイスシトラス」の2種類です。
ニコチンゼロでありながら吸いごたえがあり、日本人好みの茶葉を使っているとあって美味しいと評判。たばこ葉を使った加熱式タバコにも負けない満足感があります。
クセがなく、ノンニコチンタイプの加熱式たばこが苦手な方でも吸いやすいです。
タバコ代わりの嗜好品④電子タバコ・VAPE(ベイプ)
タバコ代わりの嗜好品には、VAPE(ベイプ)とも呼ばれる電子タバコがあります。
電子タバコとは専用のフレーバーリキッドを電力で加熱して発生したミストを楽しむものです。
タバコ葉を使わないのでニコチンが含まれていません。ニコチンを含まなくても十分な吸いごたえを実現する機種もあります。
そのため、ニコチン依存から抜け出したい人にぴったりの嗜好品です。
電子タバコには、以下のような種類があります。
- リキッド式:アトマイザーにリキッドを注入するタイプ
- POD式:「POD(ポッド)」にリキッドを注入、適宜PODを交換するタイプ
- カートリッジ式(使い切りPOD式):注入済のリキッドがなくなったらカートリッジごと交換するタイプ
- 使い捨て式:リキッドがなくなったらバッテリー本体ごと捨てるタイプ
中でも、メンテナンスが必要なく、コスパも良いのが「カートリッジ式(使い切りPOD式」です。
ここでは、デザイン性が良く手軽に楽しめるカートリッジ式の商品をご紹介します。
日本人が好む味を実現した「Dr.stick typeX」
「Dr.stick(ドクタースティック)」は、USB充電が可能な使い切りPOD式の電子タバコです。
ストロングシガー、ストロングメンソール、ブルーメンソール、ビターコーヒーの4種類のフレーバーがあり、日本人が好む味を実現!リキッドは安心安全の国内生産です。
電子タバコとは思えないスタイリッシュでコンパクトなデザインも人気の秘密。喉への刺激も十分で、紙巻タバコ専門の愛煙家からも好評を得ています。
まとめ
ガムや飴、電子タバコなど、禁煙で活用できる嗜好品はたくさんあります。
吸いたくなる食後にすぐ歯磨きをする、口寂しくなったら冷たい水を飲む、吸いたくてイライラしてきたら体を動かすといった行動を取るのもおすすめ。自分に合う嗜好品を見つけて、禁煙に役立つ行動を習慣にすれば、禁煙に近づける可能性があるでしょう。
他にも、携帯アロマフレグランス「QUIT.S」もおすすめ。
「QUIT.S」はタバコのような香りがするので、タバコを吸う代わりに香りを嗅ぐことで喫煙欲を抑えられます。
ぜひ、今回の情報を禁煙成功のために役立ててくださいね!