リルハイブリッドに害はある?ニコチン・タールの量や有害性について解説

紙巻きタバコを吸うことによる体への悪影響を気にして、害が少ないと噂のリルハイブリッドへの乗り換えを考えている人は多いでしょう。

しかし、リルハイブリッドはWHOの調査で「紙巻きタバコより害は少ないが無害ではない」と報告されているのも事実です。

実際にパッケージにも明記されている通り、他の紙巻きタバコや加熱式タバコと同様に、健康への悪影響も想定されます。

 

そこで当記事では、リルハイブリッドのメリット・デメリットやリルハイブリッドにどのような害があるかについて詳しく解説していきます。

またIQOSとの違いについても解説していますので、紙巻きから加熱式に替えようとしている人や、加熱式タバコの中でもどれが良いのか悩んでいる人はぜひ最後までご覧ください。

リルハイブリッドとは

リルハイブリッドとは、専用タバコとリキッドを一緒に使う新体験の加熱式タバコです。

 

従来の加熱式タバコは、タバコ葉を包んだスティックを加熱して喫煙するものでした。

それに対しリルハイブリッドは、スティックを加熱するのと同時に液体のリキッドをミスト化して吸引するタイプなので、まさに加熱式タバコと電子タバコを組み合わせたハイブリッド製品といえます

 

それではリルハイブリッドのメリット・デメリット、またリルハイブリッドの使い方について紹介します。

リルハイブリッドのメリット

まずはリルハイブリッドのメリットを紹介します。

スティックとリキッドのハイブリッド方式

一つ目のメリットは、その名の通りタバコスティックとリキッドのハイブリッド方式であることです。

ハイブリッド方式にすることで、タバコ特有の嫌な匂いを排除して吸いやすさを追求でき、従来の加熱式タバコでは感じることが難しかった満足感を得られます。

中高温加熱で吸いやすい

加熱温度が中高温に設定されていて吸いやすい、というのが二つ目のメリットです。

加熱温度の高さは吸いごたえに比例すると言われています。従来の加熱式タバコは200℃以上の高温設定ですが、リルハイブリッドは160℃と中高温に設定。他の加熱式タバコが重く感じてしまう人にとっては、吸いやすい機種と言えるでしょう。

クリーニングが不要

三つ目は、デバイスのクリーニングが不要な点です。

従来の加熱式タバコは、タバコスティックを加熱するのにブレード(金属の薄い板)を使用していました。

スティックの内側からブレードで加熱するシステムなので、使用後のブレードに付着した焦げたカスを掃除する必要もあったのです。

その点でリルハイブリッドは、巻いた紙の周囲から温める周辺加熱方式のためデバイスが汚れにくく、トラブルの場合を除いてクリーニングは不要です。

リルハイブリッドのデメリット

続いて、リルハイブリッドのデメリットを紹介しますので、購入を検討している人はチェックしておきましょう。

 

タバコスティックとリキッドがそれぞれ必要

リルハイブリッドはスティックとリキッドを両用するハイブリッド方式を採用しています。

各々で消費するスピードが異なるため、スティックとリキッドは別売りに。使用するためにはそれぞれ購入する必要があります。

つまり、どちらかが欠けてしまうと使用することができないのがデメリットの一つです。

 

フレーバーの種類が少ない

もう一つのデメリットは、フレーバーの種類が少ないことです。

現在、リルハイブリッド用に販売されているタバコスティックのフレーバーは、専用銘柄『MIX(ミックス)』の「レギュラー」「アイス」「アイスプラス」「ミックス」の4種類のみです。

いろんな味を楽しみたい人や、飽きっぽい人にはあまり向いていないかもしれません。

 

リルハイブリッドの使い方

続いては、リルハイブリッドの使い方について解説していきます。

 

まずは本体(加熱式タバコ用デバイス)下部にある挿入口に充電ケーブルを接続し、スリープモードを解除しましょう。(初回使用時)

電源口に差し込むだけで本体が起動し、使用できる状態になります。

 

1.リキッドをセット

本体上部の蓋を外し、リキッドの入ったカートリッジを装着します。

黒い部分を下に向けてカチッと音が鳴るまで差し込み、蓋を戻せばセット完了。

カートリッジ横のボタンを押せば取り外すことができます。

 

2.スティックを加熱

タバコスティックを穴の開いた上部に差し込むと、自動的に予熱がスタートします。

加熱時間は約25秒で、10秒前からは本体ディスプレイにカウントダウンが表示されます。

数字が0になると本体がブルッと振動したら、喫煙可能の合図です。

 

3.喫煙と後処理

喫煙可能時間は4分20秒。

もしくは14パフ(1パフ=1回吸引するごとの単位)すると終了です。

残りのパフ数は本体ディスプレイに表示されるので、確認しながら喫煙しましょう。

終了したらスティックは引き抜くだけでOKです。

 

4.連続使用の注意点と充電

フル充電で20本喫煙可能ではありますが、あまりに連続で使用すると本体が熱くなってしまうため、メーカー推奨は3回連続までです。

バッテリーやリキッドの残量も本体のディスプレイから確認可能なので、バッテリー残量が僅かになったら本体下部の挿入口にケーブルを繋いで充電しましょう。

 

リルハイブリッドとIQOSの違い

アイコス

加熱式タバコという点では同じリルハイブリッドとIQOSですが、構造に違いがあります。

IQOSがタバコスティックを加熱ブレードで内側から温めるタイプなのに対し、リルハイブリッドはタバコスティックとリキッドを両用しているうえ、スティックの外側から温める周辺加熱方式を採用しています。

 

その結果、

 

  • IQOSでは高温加熱するために生まれていた、キツめのニオイがリルハイブリッドでは軽減されている
  • 周辺加熱方式により、使用後のブレードに付着する焦げたカスが発生することなくクリーニングがほぼ不要

 

という2つの大きな利点が、リルハイブリッドには生まれています。

リルハイブリッドに害はある?

リルハイブリッドを購入する上で、害があるのかどうかが気になる人も多いでしょう。

結論から言うと、商品パッケージにも明記されている通り、リルハイブリッドは健康へ悪影響を及ぼすケースがあります

そして、体に悪影響を及ぼすとされるニコチンやタールも含まれています。

 

ここからは、ニコチンやタールの量という観点から、リルハイブリッドの害について解説していきます。

リルハイブリットに含まれるニコチンの量

フィリップモリスのホームページに公開された情報によると、リルハイブリッドに含まれているニコチン量は1本あたり約0.5mgとされています。

参考元:https://www.pmi.com/markets/japan/ja/science-innovation/evidence

 

対して日本たばこ協会が令和2年に公開した紙巻きタバコのニコチン量は、商品によっても異なりますが1本あたり約0.1mg〜1mg程度です。

参考元:https://www.tioj.or.jp/data/pdf/220531_06.pdf

 

それぞれ測定方法が多少異なるもののリルハイブリッドのニコチン量は、紙巻きタバコと比べれば少ないケースもあるといえるでしょう。

ニコチンが体に及ぼす影響

ニコチンは神経毒性が強く、体内に取り込まれるとタバコがやめられなくなる中毒症状を引き起こします。

そして子供が誤ってタバコ葉を食べたりすると中毒を起こし、死に至ることもあるので危険です。

その他、ニコチンそのものに発がん性は認められていませんが、ニコチンが分解・代謝されることによって生み出されるニトロソアミン類には発がん性があります。

 

また強い血管収縮作用によって毛細血管を収縮させ、心拍数の増加や血圧の上昇などを引き起こすことで心臓にも負担をかけます。

 

さらには動脈硬化も促進し、心臓や血管、脳の病気を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。

 

※“ニコチンについて”出典:厚生労働省

リルハイブリットから発生するタールの量

タールはタバコ葉が燃えることで発生します。

リルハイブリッドから発生するタールの量は公表されていませんが、タバコ葉を加熱しているのでリルハイブリッドからもタールは発生すると考えられます。

ただしタールが発生しやすい加熱温度が500℃以上のところ、リルハイブリッドの加熱温度は160℃ほどです。

紙巻きタバコの燃焼温度が700〜900℃だということを考えると、リルハイブリッドから発生するタールは紙巻きタバコより少ないといえるでしょう。

 

タールが体に及ぼす影響

タールにはがんを引き起こす可能性の高い物質が約70種類含まれています。

また、それらの物質は特にタールが吸着されやすい肺、口腔、咽頭、喉頭、食道のがんと関わりが深いと考えられています。

さらに子どもへの受動喫煙の影響として、喘息やむし歯、前兆なく突然死してしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」 などを発症するリスクもあるので注意が必要です。

その他にもタールは着色性が強いため、歯や部屋の壁紙などが黄ばむ原因になり、いわゆるたばこ臭と呼ばれる独特の強い臭いが口臭の原因にもなります。

 

出典:厚生労働省

出典:京田辺市

タールとニコチンどちらが体に悪い?

有害物質のタールとニコチンはどちらの方が体に悪いのでしょうか。

両方とも健康への影響は大きいことに違いはありませんが、実際に直接的な原因となっているのはタールであるといえるでしょう。

喫煙をすると、「ニコチンの依存性によってタバコがやめられなくなり、タールを含む多くの発がん性物質によって甚大な健康被害を受ける」という図式になるわけです。

 

リルハイブリッドとIQOSではどちらが害が少ない?

肺のイメージ

ここまでリルハイブリッドと紙巻きタバコを比較して紹介してきましたが、IQOSとリルハイブリッドを比べてどちらが害が少ないのか気になる人も多いでしょう。

 

そこで以下、リルハイブリッドとIQOSではどちらが害が少ないのか、具体的な数字も合わせて解説するので確認していきましょう。

リルハイブリッドはニコチンの量がIQOSの約半分

新型のアイコスであるIQOSイルマのニコチン量が約1.07mgなのに対し、リルハイブリッドは約0.518mgと、実に半分ほどしか含まれていません。

ニコチンの量で比較すると、リルハイブリッドの方がIQOSイルマより害が少ないといえるでしょう

 

出典:https://www.pmi.com/markets/japan/ja/science-innovation/evidence

リルハイブリッドの方がタールが発生しにくい

タールは加熱温度が高いほど発生しやすくなります。

230〜280℃で加熱するIQOSイルマに対し、160℃で加熱するリルハイブリッドの方がタールが発生しにくいと判断できるでしょう。

ただし、アイコスとリルハイブリッドは共にタールを発生するため、両方に害があることに変わりはありません。

 

ニコチンフリーの「ドクタースティックタイプエックス」がおすすめ

フレーバー

出典:ドクタースティック

リルハイブリッドが従来の加熱式タバコより害が少ないことはわかりましたが、それでもニコチンなどの有害物質が入っている以上、体に害であることに変わりはありません。

 

そこで、喫煙による体への影響が気になる人におすすめなのが、ニコチンフリーの電子タバコの「ドクタースティックタイプエックス」です。

ニコチンフリーで体への害がない

タバコ葉を使用していない電子タバコの「ドクタースティックタイプエックス」は、ニコチンを含んでいないので体への害がありません。

フレーバーリキッド入りPOD(カートリッジ)を専用デバイスにセットし、加熱することによって発生した蒸気を吸って楽しむ商品なので体への害がないのが特徴です。

リキッドを購入する必要がない

リルハイブリッドでは、別売りのタバコスティックとリキッドをそれぞれ購入する必要がありました

その点ドクタースティックエックスなら、本体にPODを差し込むだけで吸うことができるので、リキッドを購入する必要がありません。

使用後は、空のPODをそのままゴミ箱に捨てられるので後処理も簡単です。

コストパフォーマンスに優れている

フレーバー付き

出典:ドクタースティック

ドクタースティックタイプエックスはコストパフォーマンスにも優れています。

POD1つでタバコ約6箱分にあたる1,200回前後の吸引、PODが5つ入った1箱分ならタバコ約30箱分にあたる6000回前後の吸引が可能。

毎日のタバコ代に悩んでいる喫煙者にもコスパの良い電子タバコ、「ドクタースティックタイプエックス」はおすすめです。

 

※吸引測定器による測定結果に基づいて算出

※2023年4月時

まとめ

リルハイブリッドは、タバコスティックとリキッドを両用したハイブリッドな加熱式タバコです。

タバコ特有の嫌な匂いを排除して吸いやすさを追求し、従来の加熱式タバコでは感じることができなかった満足感を得ることができます。

しかし、紙巻きタバコよりは害が少ないもののニコチンやタールは含まれているので、完全に無害というわけではありません。

 

そこで体への害が気になる人は、タバコ葉を使用しないニコチンフリーの電子タバコ「ドクタースティックタイプエックス」もぜひチェックしてみてください。