喫煙者同士で行われる「タバコミュニケーション」。
タバコミュニケーションは仕事に有利に働くことがあるといわれていますが、どのようなものなのでしょうか。
この記事では、タバコミュニケーションの意味やメリット、非喫煙者が嫌いな理由、タバコミュニケーションの代替方法について紹介します。
タバコミュニケーションとは
喫煙者たちは職場の喫煙スペースや街中の喫煙所に集まり、タバコを吸いながら会話をしてコミュニケーションを図ることがあります。
この喫煙者同士のコミュニケーションを、「タバコ」と「コミュニケーション」を合わせて「タバコミュニケーション」と呼びます。
英語で言うと?
タバコミュニケーションは喫煙中に会話をすることなので、英語では「conversation while smoking」と表現できます。
タバコミュニケーションのメリット
マーケティング・リサーチ会社「クロス・マーケティング」が2018年に行った調査によると、現在・過去に喫煙習慣がある人の喫煙理由は以下の通りです。
調査対象:一都三県(埼玉・千葉・東京・神奈川)/20~69歳の男女2,000サンプル
出典:https://www.cross-m.co.jp/report/event/tb20180918/
調査結果によると「気分転換」を理由にタバコを吸っている人がもっとも多いですが、タバコミュニケーションを目的にしている人も約15%いることがわかります。
それでは、タバコミュニケーションを理由に喫煙している人は、どのようなメリットを感じているでしょうか。
仕事以外の話もしやすい
閉じられた空間の喫煙所は他の人との距離が近く、会話しやすい雰囲気があります。
お互いにタバコを吸いながらリラックスして会話をするため、趣味や家族のことなど仕事以外の話もしやすいです。
親密度を高められるので、仕事を円滑に進めやすくなるメリットがあるでしょう。
部署が違う人と直接対話ができる
喫煙所では他部署の人と顔なじみになり、人脈形成や情報交換ができるメリットがあります。
組織内でのパフォーマンスを高めるには、「誰が何を知っているか(Who knows What)」を把握する「トランザクティブ・メモリー」が重要とされています。
米テキサス大学オースティン校のカイル・ルイス氏が行った研究によると、メールや電話よりも直接対話でコミュニケーションをとった方がトランザクティブ・メモリーを高められるという結果が出たそうです。
喫煙をきっかけに他部署の関係者と直接対話をすることで、トランザクティブ・メモリーを高められる可能性があるのです。
仕事につながるアイデアを得やすい
デスクで一人、考えているときや会議の場では、思うようにアイデアが浮かばないということは多いものです。
一方、喫煙室でたばこ休憩しているオフタイムの方が、雑談を交わすなかで仕事につながるアイデアが得やすいということもあります。
先輩・上司とも気軽に話せる
自分と似ているところがある人に好意を抱きやすい心理を「態度の類似性」といい、タバコミュニケーションに影響を与えていることもあります。
「喫煙者」という類似点があることで先輩や上司と気軽に話せるようになり、相談や情報共有がしやすくなったというメリットを感じている人もいるようです。
出世できる可能性も
上司とタバコミュニケーションを図りながら人間関係を築くことで、出世できる可能性もあります。
ただし、日本中に禁煙の波が押し寄せており、オフィス内の喫煙環境も変化しています。
上司が非喫煙者の場合、喫煙者は良い印象を持たれないこともあり、社内での喫煙率が下がればタバコミュニケーションのメリットは得にくくなるでしょう。
「星野リゾート」や「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険」など喫煙者を採用しない会社も出てきているため、就職や転職で不利に働くケースもあります。
非喫煙者がタバコミュニケーションを嫌いな理由
非喫煙者のなかには、タバコミュニケーションに対して不満を持っている人もいます。
非喫煙者がタバコミュニケーションを嫌う理由をチェックしてみましょう。
喫煙者の休憩が長い
株式会社エアトリが2020年に20代~70代の男女1893名に実施した「たばこマナー」に関するアンケート調査によると、「仕事中にたばこ休憩を取りますか?」という質問に対して「取る」と答えた喫煙者は74.6%います。
出典:https://www.airtrip-intl.com/news/2020/3573/
仕事中にたばこ休憩を取る喫煙者は、非喫煙者よりも必然的に休憩時間を長く取っている場合が多いです。
「仕事中にたばこ休憩を取る事に対してどう思いますか?」という質問では、「良くないと思う」と答えた非喫煙者は約5割いますが喫煙者は約1割しかいません。
出典:https://www.airtrip-intl.com/news/2020/3573/
たばこ休憩をとる喫煙者は、「トイレ休憩と同じ感覚」「タバコミュニケーションのため」と気軽な気持ちなのかもしれません。
しかし、休憩の長さの違いに不公平さを感じている非喫煙者は多いようです。
仕事に遅れが出る
喫煙所でタバコミュニケーションをしている間は、席を離れている状態です。
確認してほしいことがあっても喫煙所から戻ってくるのを待たなければならないため、仕事に遅れが出ることもあります。
たとえ仕事の話をしていたとしても、「喫煙所で長時間過ごされるのは迷惑」と感じている非喫煙者は少なくないでしょう。
非喫煙者の方が仕事上不利に思える
タバコミュニケーションは職場での人間関係の構築や場合によっては人事に影響を与えることもあります。喫煙を通して情報収集ができるのは大きなメリットでしょう。
喫煙者が多い職場では「たばこ部屋が第二のミーティングルーム」のような状態になり、喫煙者だけで仕事の話が進んでしまうことも少なくありません。
そのため、非喫煙者の方が仕事上不利に思えて、喫煙者はずるいと感じる人もいるようです。
ニオイが不快
タバコを吸わない人は、喫煙者の呼気・髪の毛・服などについたニオイを不快に思うことが多いです。
タバコの煙だけではなくニオイのなかにも有害物質が含まれているため、健康被害を受けるリスクがあることにストレスを感じている人もいるでしょう。
タバコは喫煙者同士のコミュニケーションに役立ちますが、非喫煙者との関係には悪影響を与える可能性があるので要注意です。
ちなみにタバコを吸う男性は恋愛対象にならない女性の割合は?
婚活アプリ「マッチアラーム」が実施した2015年の調査によると、「タバコを吸う異性は恋愛対象になりますか?」という質問に対して46.5%の女性が「いいえ」と回答しています。
世代別の結果は以下の通りです。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000005816.html
恋愛対象にならないと答えた人の意見には、“臭いし、健康にも悪いし、他人に迷惑をかけるときもあるしマナーの無い人が多いから。”というものがあります。
タバコの煙やニオイは他人に迷惑をかけることがあり、歩きたばこなどマナーを守らない喫煙者もいるのでイメージが悪い部分もあるのでしょう。
タバコは健康に害があるため、好きな人には元気でいてほしいという思いもあるようです。
禁煙してタバコミュニケーションの代替にするなら?
タバコミュニケーションやたばこ自体に嫌悪感を抱いている人が多いなら、禁煙して他の方法でコミュニケーションをとる方が仕事や恋愛に良い影響を与える可能性があります。
タバコミュニケーションの代替にはどのようなものがあるのかチェックしてみましょう。
給湯室が喫煙所に近い
給湯室には、休憩のためにお茶やコーヒーを淹れたりお弁当を温めたりする人が集まります。
喫煙所に近い環境でさまざまな人と話す機会があるため、休憩所としてだけでなく仕事につながる場として活用できます。
喫煙所には喫煙者しか集まりませんが、給湯室なら非喫煙者ともコミュニケーションが図れる点が大きなメリットです。
エクササイズ
近年では、オフィス内に社員が利用できるフィットネスジムを併設している会社もあります。
ジムでトレーニングマシンを使ったりエクササイズをしたりすることで気分転換や運動不足解消に役立ち、ジムを利用する人との交流もできます。
上司や先輩、他部署の人たちともジム友になれるので、タバコミュニケーションのようなメリットが得られるでしょう。
フィットネスジムがない場合も、MTGスペースが使われていない時間は軽く体を動かすスペースとして使ってよいということにしておけば、人が集まり、体を動かしながらコミュニケーションを取れる場所になるでしょう。
「スモ休」を設定した企業も
喫煙者のたばこ休憩があることで非喫煙者との業務時間に差が生まれることから、株式会社ピアラでは非喫煙者に対して年間最大6日の特別有給を与える「スモ休(スモーク休暇)」を2017年から設定しています。
従業員の健康増進、喫煙者と非喫煙者との不平等感の解消を目的としており、画期的な制度だと注目を集めています。
スモ休のような制度があると、禁煙を目指しやすいかもしれませんね。
「スモ休」の詳細情報はこちら↓
株式会社ピアラ/新人事制度「スモ休」開始のお知らせ
気分転換目的のタバコなら「電子タバコ」
出典:ドクタースティック
タバコミュニケーション以外の方法でコミュニケーションがとれるようになっても、タバコのように気分転換できるアイテムはほしいという人もいるのではないでしょうか。
気分転換目的のたばこなら、電子タバコ「ドクタースティック」がおすすめです。
ここでは、ドクタースティックの特徴や商品価格などを紹介します。
ニコチンなしで健康的にリフレッシュ!
電子タバコ「ドクタースティック」は、フレーバーリキッド入りPODを本体に装着し、加熱して水蒸気を吸って楽しむアイテムです。
紙タバコや加熱式タバコとは違いニコチンは含まれておらず、健康的にリフレッシュできます。
たばこの煙やニオイが発生しないので、周囲の人に不快感を与えにくいメリットもあります。
たばこの量を減らしたいならドクタースティック
ドクタースティックは喉にガツンとくる吸い心地で満足感を得やすいため、たばこの量を減らしたい方におすすめです。
臨床試験では、ドクタースティックを12週間継続した場合、タバコの本数が77%減少したという結果も出ています。
※n=16名、調査期間2020/11~2021/1の12週間
1箱(5POD入り)でおおよそタバコ30箱分吸うことができるコスパの良さでも人気です。
まとめ
タバコミュニケーションは仕事で有利に働くことがある一方、非喫煙者には嫌われて不利になる場合もあります。
タバコは健康面のリスクも高いため、タバコミュニケーション以外のコミュニケーション方法を身につけておくことをおすすめします。
禁煙を目指しながら気分転換したい方は、健康的にリフレッシュできる電子タバコを活用してみてはいかがでしょうか。