近年、健康への悪影響が認知されたうえに、たばこ税増税による値上げ、喫煙場所の減少もあり、喫煙者は減少傾向にあります。
ですが、タバコをやめられない人は一定数います。
その理由はどのようなものなのでしょうか。
この記事では、タバコを吸う人の心理や本当の理由、喫煙者との恋愛をどう思うかなどについてお伝えします。
タバコ吸う人の割合
出典:https://www.jili.or.jp/lifeplan/rich/1258.html
上のグラフは、「現在習慣的に喫煙している人の割合の年次推移(20歳以上)」です。(厚生労働省「国民健康・栄養調査/令和元年」より)
こちらによるとタバコを吸う人の割合は減少傾向にあります。
習慣的にタバコを吸っている人の割合は2019年の時点で16.7%。男性は27.1%、女性は7.6%です。
出典:https://www.jili.or.jp/lifeplan/rich/1258.html
また、上のグラフは「現在習慣的に喫煙している人の割合(20歳以上)」です。(厚生労働省「国民健康・栄養調査/令和元年」より)
2019年で最も喫煙率が高い年代は、40代男性の36.5%、50代女性の12.9%です。
働き盛りの男性と子育てが落ち着いた女性に多いという印象です。
なお、2003年以降、1日の喫煙本数については、21本以上の重度喫煙者の割合は男女ともに減少傾向ですが、1本から10本の軽度喫煙者は増加傾向にあります。
タバコを吸う人の心理・吸う本当の理由
株式会社プラネットがプレスリリースした喫煙・禁煙に関する意識調査の中で「タバコをやめたいと思わない理由」という項目があります。
その結果は以下の通りです。
1位 自分にとってのリラックスタイムだから
2位 自分の生活スタイルだから
3位 タバコを吸うと気分転換になるから
4位 吸わないとストレスが溜まるから
5位 口寂しいから
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000030978.html
大きく分けると、リラックスしたい、習慣だから、気分転換にといったところでしょうか。
どのような心理・理由のもとタバコを吸っているのか、詳しくみていきましょう。
リラックスしたい
喫煙者にとって、タバコを吸う時間はリラックスタイム。タバコを吸わないとリラックスできないのです。仕事の合間の一服も束の間のリラックスタイムになります。
お腹が満たされた後や、あとは眠るだけというときも、リラックスしているものの、タバコで一服をプラスしなければ満足できません。
リラックス気分をさらに高めたいという心理のもと、タバコに手が伸びるのでしょう。
気分転換・ストレス解消
気分転換やストレス解消の効果があるからという理由でタバコを吸う人も多いです。
しかし、タバコを吸ってしまう本当の理由はニコチン依存によるものです。
喫煙を続けると脳にニコチン受容体(ニコチンを受け取る神経)ができます。すると摂取したニコチンが脳のニコチン受容体に達したときに、ドーパミンが放出されるようになるのです。快楽物質として知られるドーパミンは吸う人に幸福感をもたらします。
ですが、それはいつまでも続くわけではなく、時間と共に血中のニコチン濃度は下がっていきます。
すると、あの幸福感をもう一度といわんばかりに、ニコチンを求め、タバコが吸いたくてたまらなくなるのです。
そのストレスに負けてタバコを吸うと、ドーパミンが放出されて幸福になり、欠乏すると、離脱症状によりイライラする、だからまた吸う…という悪循環に陥ります。
これがニコチン依存(身体的依存)です。
ストレス解消のための喫煙のはずが、実はそれ自体がストレスの原因になっているのです。
タバコを吸ってリラックスタイムを得ているという人も、依存性のあるニコチンのせいで「タバコを吸わないとイライラしてリラックスできないから吸う」というのが本当のところなのでしょう。
習慣化してしまい、吸わないと口寂しい
タバコをふかしていないと口寂しいという心理になるほど、喫煙が習慣化している人も多いです。
これは心理的依存によるものです。
ニコチン依存(身体的依存)による幸福体験を知ったうえで、起きがけ、朝食後、コーヒーと共に、会社に着いたら、休憩時間に…と、あらゆるタイミングでタバコを吸うことを毎日続けたとします。
すると、そのタイミングで吸うのが習慣化してしまいます。
習慣になっていることをしないと、人は落ち着かなくなりますよね。
そのため、タバコを吸わないと口寂しくなって落ち着かなくなる、だから吸うとなってしまうのです。
タバコ依存度が高いほど、タバコなしでは落ち着いて生活できなくなってしまいます。
美味しく感じる
タバコを吸うのはストレートに「美味しいから」という人がいますが、これもニコチン依存が理由です。
ニコチン受容体がニコチンを受け取り、ドーパミンが放出されると美味しいと感じてしまうのです。
タバコは実際のところ美味しいものではありません。
初めてタバコを吸ったときに美味しいと思った人はいないですよね。それがタバコの本来の味です。
ニコチンは化学物質としては毒物に指定されているほどのものです。子供がタバコの葉を食べてしまうと、ニコチン中毒によって呼吸停止といった重篤な症状に陥る可能性さえあります。
また、ニコチンは血管を収縮させて血圧を上げる作用もあります。
これを聞くと、美味しいとは思えないですよね。
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喫煙者と恋愛できる?
さて、恋人にやめてほしいことを聞くと、必ずと言っていいほど「タバコ」と答える人がいますよね。恋愛コラムなどでも、タバコは恋愛面で不利とするものが多いでしょう。
実際のところ、タバコを吸う人と恋愛できるという人はどのくらいいるのでしょうか。
また、どういう理由からなのでしょうか。
タバコを吸う男性を彼氏にできる?
かつてはドラマや映画の中でタバコを吸う男性を「クールでかっこいい」と思う女性は多かったものです。
しかしながら、喫煙が本人だけではなく、周りの人の健康をおびやかすことが広く認知された昨今、タバコを吸う男性を彼氏にできるという女性はどのくらいいるのでしょうか。
女性コミュニティ「OKGIRL」の読者に「喫煙男性は恋愛対象になりますか?」というアンケートを取ったところ、以下のような結果になったそうです。
- はい:47.8%
- いいえ:52.2%
「いいえ」の方が多いものの、4%ほどの差で、ほぼ半々ですね。
では、それぞれの理由を見てみましょう。
「はい」と答えた人の理由
- 自分が吸うから、吸わない人は逆にムリ
- 煙のニオイは苦手。でも私の前で吸わなければ恋愛OK
- 最初はイヤだったけれど、好きな気持ちが強くて気にならなくなった
タバコを吸わない人への配慮があれば、喫煙男性でも恋愛対象になるようです。
好きならタバコは気にならないというのは惚れた弱みですね。
逆に言うと、好きという気持ちが薄れたら、タバコを理由に嫌われる可能性があるということでしょう。
「いいえ」と答えた人の理由
- タバコの煙で頭痛がするので無理
- キスするときに口臭がきついので難しい
- 自分にもニオイが付きそうで嫌
タバコの煙やニオイがイヤというのが理由として多いようです。
タバコのニオイが付いた車も厳しいという意見も。
お相手には長生きしてほしいし、受動喫煙も気になるからNGという声もありました。
喫煙男性は、意中の女性が煙やニオイについて配慮すれば恋愛対象になるのか、それとも喫煙者である時点でNGなのかなど、喫煙に対する考えを確かめましょう。
付き合うまで喫煙者であることを必死に隠して、付き合った後に明かすようなことをすると、たとえ喫煙について比較的寛容な女性だったとしても、確実に信頼を失います。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000062646.html
タバコを吸う彼女に対する本音
タバコを吸う女性を嫌がる男性は多いといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。
マイナビウーマンが実施した「喫煙している女性と付き合えますか?」というアンケートの結果は以下の通りです。
- はい:41.3%
- いいえ:58.7%
出典:https://woman.mynavi.jp/article/170222-117/3/
喫煙女性と付き合えないという男性は約6割です。
タバコを吸う女性に抵抗がある人の方が多いことがわかりますね。
それぞれの理由は以下の通りです。
「はい」と答えた人の理由
- 自分も吸うから
- リスクを知っていて吸うなら個人の自由
- 分煙してくれれば構わない
「いいえ」と答えた人の理由
- ニオイ・煙がきつい
- 自分が病気になりそう
- 健康を害するものになぜお金を使うのか理解できない
ニオイ・煙がダメだからというのは女性と同じですね。
一方、きちんと分煙し、自己責任で吸っているなら恋愛対象になるという男性もいるので、意中の男性が喫煙に対してどのような考えなのか、確認しましょう。
また、「喫煙者の彼女と付き合った経験はありますか?」というアンケートの結果は以下です。
- はい:41.7%
- いいえ:58.3%
出典:https://woman.mynavi.jp/article/190328-4/
喫煙している女性との交際経験がない男性は約6割です。
気になるのは、喫煙女性と付き合っている男性の心理ですよね。
まず、男性は子供への悪影響を心配するようです。
タバコを妊娠中に吸うと、ニコチンや一酸化炭素の影響で、胎児が低酸素状態になったり胎盤機能が低下したりするため、流産・早産の可能性が上がります。さらに、授乳時の喫煙行動によって母乳を通して子供がニコチン中毒になるケースもあります。
将来結婚して子供を持ちたいと考えている男性なら、気になるのも無理はありませんね。
また、喫煙する女性はストレスを溜めやすそうとも考えています。
ストレス発散のために喫煙をする女性は、ストレス耐性が低く、キレやすいのではと懸念するのです。
他にも、身体に染み付いたタバコのニオイ、口臭、歯の変色などから、清潔感がない、不健康そうと思う男性もいます。
お付き合いしているにも関わらず、喫煙のせいで、よく思われていない可能性があります。
お付き合いしていなくても、このようなイメージを抱かれて、交際に発展しないこともあるでしょう。
恋愛のチャンスを広げたい女性は禁煙も選択肢に入れることをおすすめします。
ちなみにデート中にタバコの本数が増える人の心理は?
喫煙者とデートしている時に、お相手のタバコの本数が増えていると気になりますよね。
喫煙者は、ストレス発散やリフレッシュしたいとき、手持ち無沙汰なときにタバコを吸います。
デート中に頻繁にタバコをふかしているなら、デートに退屈していたり、間が持たないと感じている可能性が高いです。
このような時は、話題を変えたり場所を変えたりしましょう。
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タバコを吸わない方がいい理由
ニコチン依存でタバコをやめられなくなったり、吸わない人に比べて恋愛面で不利になる可能性があったりと、喫煙のデメリットはいろいろあります。
中でも一番のデメリットは、やはり健康リスクでしょう。
また、顔が老けるのが早いというデメリットもあります。
タバコを吸わない方がいい理由を見ていきましょう。
タバコを吸う人の方が寿命が短い
総合的にタバコを吸う人の方が寿命が短いということは今や誰もが知る事実です。
しかし、実際、喫煙者と非喫煙者で死亡率はどれくらい違うのでしょうか。
国立がん研究センターは1990年に多目的コホート研究にて、死亡率と喫煙の関連性を調べるために40歳から59歳の男女約4万人を対象にアンケートを実施。
たばこを吸ったことがない人・昔は吸っていたけれどやめた人、吸っている人の3グループに分け、その後10年間追跡調査を行いました。
調査の結果、喫煙者の死亡率は非喫煙者の男性で1.6倍、女性は1.9倍であることがわかったのです。
死因別で見ると、
- がん:男性1.6倍・女性1.8倍
- 循環器系疾患(心臓病や脳卒中など):男性1.4倍・女性2.7倍
と、いずれも非喫煙者より死亡率が上がることが判明しました。
一方、喫煙をやめた人の死亡率は、どの死因についても非喫煙者との差はありませんでした。
喫煙に関するさまざまな調査研究の結果を知りたいという方は、喫煙関連の科学的調査研究に対し助成を行っている、喫煙科学研究財団発行の「喫煙科学研究財団研究年報」をご覧ください。
喫煙科学研究財団のホームページや国会図書館で閲覧可能です。
タバコを吸う人の方が顔の老化が早い
喫煙習慣は体内だけでなく顔にも悪影響を与えます。
アメリカの大学病院と大学が喫煙歴に5年の差がある双子を対象に検証を行ったところ、喫煙歴が長い人の方に顔のシワなどの老化が多数見られたそうです。
参考:https://t-pec.jp/work-work/article/239
つまり、喫煙を続けていると、老化が早まり、実年齢より上の印象の顔になってしまう可能性があるということです。
タバコが原因の老け顔は「タバコ顔」と呼ばれます。
タバコ顔の特徴は以下の通りです。
- 唇や目元・口元のシワが目立つ
- ほうれい線が深い
- 上下の瞼、あごがたるんでいる
- シミ・クマが目立つ
- 頬がこけて、やつれた印象
- 肌が黄ばんで、弾力がない
- 唇が黒っぽい
- 髪が薄い
タバコ顔の原因は、タバコに多く含まれる有害物質にあります。
まず、タバコが含むニコチン・一酸化炭素は以下のような悪影響を及ぼします。
- ニコチン:血管を収縮させて血行を悪くする
- 一酸化酸素:血液と結びつくと血液がよどみ、栄養がスムーズに肌に届かなくなる
すると、肌の温度が下がって代謝が悪くなり、栄養不足で肌の再生能力が低下します。
結果、肌の透明感がなくなって、くすんだ印象になり、肌トラブルも頻繁に発生するようになるのです。
血行の悪化と栄養不足は髪の毛の育成も妨げるため、髪の毛が薄くなる原因にもなります。
また、有害物質が体内に入ると、抵抗するために大量の活性酸素が発生します。すると、コラーゲンの生成が妨げられ、シミやしわが目立つようになるのです。
活性酸素を取り除くのに有効な抗酸化作用を持つのがビタミンCですが、タバコ1本分の活性酸素の除去にレモン1個分のビタミンCが必要になります。
本来、コラーゲンの生成にも関わるビタミンCですが、タバコによって発生する活性酸素を取り除くためだけに消費されてしまいます。
ビタミンCで老化対策をしようとしても、喫煙によって無駄になってしまうのです。
また、ニコチン・一酸化炭素に並ぶ有害物質のタールは、歯を黄ばませるだけでなく、肌の黒ずみの原因にもなります。ちなみにタバコ臭の原因もタールです。
タバコ顔が人にプラスの印象を与えることはありません。
どんなにスキンケアをしても、喫煙が与える肌への悪影響を防ぐことはできないことを覚えておきましょう。
タバコのデメリットを避けるならドクタースティック
ニコチン依存症になる、恋愛面で不利になる、寿命が縮む、タバコ顔になると、タバコを吸っていいことはありません。
リラックスできる、ストレス解消になるといった、一見メリットに思えることも、ニコチンが生み出すストレスを、ニコチンで解消しているだけです。
まさに百害あって一利なしといえるタバコですが、タバコ葉を使わない「電子タバコ」なら話は別です。
タバコ葉を使用していないと、ニコチン・一酸化炭素が発生しないので、ニコチン依存、タバコ顔とは無縁です。がんや心臓病のリスクも抑えられますし、煙やニオイで恋愛チャンスを遠ざけることもありません。
電子タバコにはさまざまな種類がありますが、中でも「ドクタースティック」は、その吸いごたえとフレーバーの美味しさで評判です。
フレーバーは、ストロングシガー・ストロングメンソール・ビターコーヒー・ブルーメンソール。
ニコチン依存によるものではない、本物のリラックスタイムを体感できるでしょう。
この機会に試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
タバコを吸う本当の理由がニコチン依存によるものだとわかると、周りにいるタバコをやめられない喫煙者に、禁煙外来に行くことを勧めたくなりますよね。
ますます喫煙者の肩身が狭くなる世の中になっていくことは確実ですから、今タバコを吸っていない人は、引き続きタバコに手を出さないことをおすすめします。
それでもタバコに興味がある人は、電子タバコを試してみましょう。