2020年4月に改正健康増進法が施行され、受動喫煙を防止するために会社や飲食店などの施設は屋内原則禁煙となりました。
病院・行政機関・児童福祉施設等の敷地内、学校の学内全面禁煙も義務付けられており、喫煙者への風当たりは強くなっています。
嫌煙家や非喫煙者から白い目で見られたり、嫌な顔をされたりすることもあり、「うざい」と思う喫煙者もいるのではないでしょうか。
この記事では、喫煙者が非喫煙者をうざいと思う理由や嫌煙家・非喫煙者が喫煙者を嫌がる理由について詳しく紹介します。
非喫煙者をうざいと思う理由
はじめに、喫煙者が非喫煙者をうざいと思う具体的な理由を紹介します。
喫煙所等吸っていい場所での喫煙でも白い目で見られる
改正健康増進法が施行されたことで、施設内の喫煙所や屋外喫煙スペースなど限られた場所でしかたばこを吸えなくなりました。
屋外の喫煙スペースでは煙やニオイが流れてしまうケースがあるため、近くを通る非喫煙者から白い目で見られることも少なくありません。
肩身が狭い思いをしている上に冷たい態度をとられることで、「決められた場所で吸っているのにうざい」と感じる喫煙者は多いようです。
常識外れの嫌煙家もいる
非喫煙者のなかには常識外れの嫌煙家もいます。
「飲食店の喫煙席でたばこを吸っていたら禁煙席から怒鳴られた」「中でたばこを吸うつもりはないのに、喫煙者は部屋に入れられないと言われた」など、理不尽な理由で喫煙者がクレームや嫌がらせを受けるケースがあります。
きちんとルールやマナーを守っているのに嫌煙家からひどい扱いを受けてしまうため、非喫煙者をうざいと思ってしまうのです。
好きで吸っているのに健康に悪いからやめろと言われる
たばこを好きで吸っているのに、健康に悪いからやめろと言われるのがうざいという喫煙者もいます。
最近では喫煙が新型コロナウイルスの重症化リスクを高めるともいわれているため、周囲から禁煙を促される機会が増えた人もいるかもしれません。
喫煙者にとってたばこはリラックスや気分転換をするためのアイテムで、生活に欠かせなくなっていることが多いです。
健康を気遣ってのこととはいえ、自分が必要としているものをやめろと言われれば、「余計なことを言われたくない」と感じてしまうでしょう。
喫煙を非難されるほど意地になり、「たとえ健康に悪くても吸い続ける」と開き直ってしまう人もいます。
嫌煙家・非喫煙者が喫煙者を嫌がる理由
嫌煙家や非喫煙者が喫煙者を嫌がる代表的な理由を5つ紹介します。
中毒性があり体に悪いのに吸う意味がわからない
たばこは吸うのを我慢するとニコチン依存症によってイライラや不安感、集中力低下などさまざまな症状が起こります。
また、吸い続けることでがんや脳卒中、糖尿病などさまざまな病気の原因にもなります。
たばこを吸わない人からすれば、中毒性があって体に悪いものを吸う意味がわかりません。
「危険性への意識が薄すぎる」と感じ、喫煙者を嫌う理由のひとつになっているようです。
受動喫煙で体調が悪くなる
改正健康増進法が施行されていますが、分煙など完全禁煙でない場所では受動喫煙が回避できないこともあります。
受動喫煙で頭痛や動悸、めまい、寒気などの症状や、たばこアレルギーを発症する人もいます。
そのため、受動喫煙で自分の体調が悪くなるのが許せないという思いから、喫煙者を嫌う非喫煙者もいます。
やけどを負わされる可能性がある
マナーの悪い喫煙者によって、たばこの火でやけどを負わされる可能性があるのも理由です。
タバコの火は約700〜800℃と非常に高温で、たばこが当たって被害を受けたという経験がある人は少なくありません。
歩きタバコをしている人のたばこが子供の顔に当たる事故もあり、「危険な行為をしていることを自覚してほしい」と憤りを感じている嫌煙家・非喫煙者もいます。
タバコ臭がつくのが嫌
嫌煙家・非喫煙者がたばこを不快に思うのは、「タバコ臭がつくのが嫌だから」という理由も多いです。
たばこには、タールやアンモニア、アルデヒド類など悪臭の元となる成分が含まれており、一度つくとなかなかとれません。
他人のたばこの煙で自分の髪や服などにニオイがつくのはとても嫌なものでしょう。
喫煙者のタバコ休憩がずるい。仕事が滞る
仕事中にたばこを吸いに行く喫煙者に、「休憩時間が多いのはずるい」と感じている非喫煙者もいます。
さらに、たばこ休憩で席を離れて喫煙所に行ってしまうため、頻繁にたばこ休憩をされると仕事が滞ることもあります。
職場の喫煙所は、たばこを吸う社員同士でコミュニケーションを図る場所にもなっています。
情報交換や人間関係の構築ができるため、仕事上のメリットを感じている喫煙者もいるでしょう。
しかし、非喫煙者からすると不公平さを感じるので、喫煙者を嫌う理由になっているようです。
マナーの悪い喫煙者は嫌われる
マナーの悪い喫煙者は目に付きやすいのもあり、非喫煙者から嫌われやすいです。
どんなマナー違反が嫌われるのかチェックしてみましょう。
ポイ捨てをする
喫煙者の行為で嫌われることといえば、たばこの吸い殻のポイ捨てです。
近くに灰皿があっても道路や側溝にたばこの吸い殻を捨てる人、車の窓からポイ捨てする人もいます。
たばこのポイ捨ては「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」などで禁止されており、罰則も設けられています。
環境汚染や火災、事故の原因となるため、「ポイ捨ては本当に迷惑!」という人は多いです。
路上喫煙をする
道路や公園など多くの人が利用する公共の場での路上喫煙も、周りに迷惑をかけます。
タバコ規制で吸える場所が減っているため、路上で吸うしかないという人たちもいるかもしれません。
しかし、路上喫煙には受動喫煙やポイ捨てなどの問題があります。歩きたばこですれ違いざまに子どもにヤケドを負わせる事故も発生しています。
路上喫煙に罰則を設けている自治体もあるため、喫煙所以外でたばこを吸うのは控えましょう。
禁煙場所で吸ってはいけない!
日本トレンドリサーチが2020年12月21日にリリースした「喫煙マナー」に関するアンケートによると、「周りに人がいない場合の禁煙場所での喫煙を許せますか?」という質問に対して以下のような調査結果が出ています。
調査対象:1600人(喫煙者425人・非喫煙者1175人)
出典:https://trend-research.jp/6023/
「屋内外問わず許せない」という回答がもっとも多く、喫煙者・非喫煙者ともに禁煙場所での喫煙に不快感を持っていることがわかります。
周りに人がいなくても、禁煙場所でたばこを吸ってはいけません。
きちんとルールやマナーを守って、非喫煙者・喫煙者が気持ち良く過ごせるように心がけましょう。
吸いにくい時代には「電子タバコ」
たばこを吸いにくい時代には、健康を害する煙や不快なニオイが出ない電子タバコがおすすめです。
ここでは、電子タバコの特徴やメリット、おすすめの電子タバコ「ドクタースティック」について紹介します。
ニオイがつかないので家でも吸いやすい
電子タバコはフレーバー付きのリキッドを熱して水蒸気を楽しむため、たばこ特有のニオイが出ません。
家族にたばこのニオイが嫌いな人がいる場合、電子タバコならニオイがつかないので家でも吸いやすいです。
たばこのヤニ汚れやニオイの心配がないので、賃貸物件に住んでいる人も愛用しやすいでしょう。
ニコチンフリー
電子タバコはニコチンフリーで、体に害がなくリフレッシュできる次世代タバコとして注目を集めています。
たっぷりとした水蒸気を楽しむことで充足感が得られるため、喫煙者の間で人気です。
スタイリッシュな電子タバコ「ドクタースティック」
出典:ドクタースティック
ドクタースティックは、男性・女性を問わないスタイリッシュなデザインと喉にガツンとくる吸い心地で人気の電子タバコです。
国内香料メーカーとの共同研究による日本人好みのフレーバーが4種類あり、気分に合わせて好きな香りを味わえます。
いやなニオイがしないので部屋や車で吸いやすく、周囲の人にも配慮できます。
コスパもよく吸いにくい時代にぴったりの電子タバコを、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
喫煙者・非喫煙者がお互いに「うざい」と思っていると、タバコに関係がないことでも不和が起きやすいです。
うざいと思いながらも譲歩し合っている部分があると、余計に「こっちは気を遣っているのに…」とイライラしてしまうこともあるでしょう。
たばこが吸いにくい時代になった今、禁煙に挑戦しようと考えている方のなかには、過去に禁煙経験があり、けれども失敗してしまったという人もいるでしょう。
そんな方も、まずは電子タバコを併用して喫煙量を減らすことからはじめてみませんか?
禁煙に挑戦している喫煙者が身近にいるという非喫煙者の方は、いきなり完全にたばこを断つことを勧めないで、とにかく見守りましょう。
先々、日本でも公共の場では全面禁煙となる可能性もないとはいえません。
そうなるというときに、喫煙者・非喫煙者の間でマイナスの感情が生まれないような世の中になっていたいものです。