近年では紙巻きタバコの代わりに、加熱式タバコや電子タバコ(VAPE)などの新型タバコを愛用する人が増えてきています。
人気が高まっている新型タバコですが、吸うと喉が痛くなる人もいるようです。
今回は、グローなど加熱式タバコや電子タバコで喉が痛くなる原因を詳しく解説します。
グローなど加熱式タバコを吸うと喉が痛い!原因は?
タバコ会社から販売されている「グロー」「アイコス」「プルームテック」などの加熱式タバコは、タバコ葉に熱を加えて発生した蒸気を吸う製品です。
加熱式タバコを吸うと、喉の痛み・枯れ・イガイガ感・渇きなどを感じ、口内炎ができることがあるようです。
どうしてさまざまな症状が起こるのか、原因について考えてみましょう。
原因①高温の蒸気を吸い込むから
加熱式タバコで喉の痛みや口内炎などの症状が出るのは、高温の蒸気を吸い込んでいるからかもしれません。
加熱式タバコは製品によって加熱温度は異なり、高温加熱式と低温加熱式があります。
【高温加熱式タバコの例】
- アイコス(300~350℃)
- グロー(240~280℃)
※低温加熱式のプルーム・テックは約30℃
口腔内や喉に不調が現れるのは、高温加熱式タバコの蒸気を一気に吸い込んだときに強い刺激が与えられたり火傷を負っていたりすることが原因の可能性があります。
高温の蒸気が原因と考えられる場合は、以下のような対処方法を試してみましょう。
- 一度口の中に蒸気をためてからゆっくりと吸い込むようにする
- フィルターを深く咥えない
- 専用デバイスのメンテナンスをこまめに行う
原因②ニコチンが喉を刺激するから
喉の痛みや枯れなどの原因は、加熱式タバコに含まれるニコチンが喉を刺激するからともいわれています。
加熱式タバコは紙巻きタバコより有害性が低いとされていますが、ニコチンやタールなどの有害物質が含まれていないわけではありません。
ニコチンやタールは喉の炎症の原因となり、喉の痛みなどの症状を引き起こすことがあります。
紙巻きタバコと加熱式タバコを併用している(ニコチン摂取量・依存度が高まるという研究結果もある)、加熱式タバコに変えてから吸う頻度が増えたという方は要注意。
1日に吸う本数を減らすなど、対処を行ってみましょう。
化学物質過敏症の人に健康被害を与える可能性もある
加熱式タバコは吸っている本人だけでなく、受動喫煙した化学物質過敏症の人に健康被害を与える可能性があります。
化学物質過敏症は化粧品や洗剤、タバコ煙などの化学物質に反応して、喉の痛み、喘息、下痢、めまい、嘔吐、倦怠感、不眠、うつ状態など身体的・精神的にさまざまな症状が起こる病気です。
現状、加熱式タバコと、化学物質過敏症の関係は明確に証明されていません。
しかし、ヤフーニュースの記事では、飲食店を経営する方の事例で、加熱式タバコの喫煙者が来店するだけでも、受動喫煙の症状が出るというものを紹介しています。やがて芳香剤などでも症状が出るようになり、化学物質過敏症の症状が悪化したというのです。
また、日本禁煙学会の「加熱式タバコによる日本における健康障害の報告」には、「加熱式タバコの受動喫煙で激しい頭痛や嘔気、失神が起き、化学物質過敏症に移行した」、「めまいや舌のしびれ、息が苦しくなるなどの症状が発生し、柔軟剤・洗剤などの匂いに強く反応するになった」「受動喫煙で鼻の粘膜に張りつくような違和感」という事例もあります。
重篤な症状が起きる可能性もあるため、加熱式タバコも紙巻きタバコと同じように周囲の人に配慮して楽しむことをおすすめします。
出典:ヤフーニュース「加熱式タバコ」が原因か〜悩む「化学物質過敏症」患者らに話を聞いたhttps://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20190504-00124718/
日本禁煙学会「加熱式タバコによる日本における健康障害の報告」
http://www.jstc.or.jp/uploads/uploads/files/information/2019917japan.pdf
電子タバコ(VAPE)吸うと喉が痛い!原因は?
電子タバコは、専用機器でリキッドを加熱して蒸気を吸う製品です。
電子タバコを吸うと、喉の痛みや違和感を感じる人がいるのはどうしてなのでしょうか。
考えられる原因を紹介します。
リキッドが合わない
電子タバコ用リキッドは食品添加物・医薬品として使われるプロピレングリコールや植物性グリセリンをベースに、香料を配合したものです。
電子タバコを吸うと不調が現れるのは、リキッドの成分が体質に合わないという可能性が考えられます。
また、ニコチンを含むリキッドを使用していた場合は、ニコチンの影響で喉の痛みやかすれなどの症状が現れた可能性も考えられます。
海外ではニコチン入りの電子タバコ用リキッドが販売されていますが、日本では販売禁止になっています。
しかし、厚生労働省の発表によると、ニコチンを含まないと表示・販売している商品の一部にニコチンが含まれていたそうです。
体質に合わない場合は使用を控えること、使用する際には信頼性・安全性の高い製品を選ぶことが大事です。
出典:厚生労働省「ニコチンが含まれる電子タバコがあります。使用にはご注意ください!」
https://www.mhlw.go.jp/topics/2010/08/tp0819-2.html
吸い過ぎ
電子タバコは、紙巻きタバコと比べると吸いごたえがないと感じる人もいます。
充足感を得るために吸う回数が増え、吸い過ぎによって喉の痛みなどが起きるケースも考えられます。
吸いごたえがある電子タバコに変更する、吸う頻度を少なくするなど対処してみましょう。
煙量が多い
電子タバコには煙量を調節できるタイプもありますが、吸いごたえを求めて煙量を増やしていることが不調の原因となる可能性があります。
煙量を抑えることで喉の痛みなどが軽減されるかもしれないので、適度な量に調整してみましょう。
メンテナンス不足
電子タバコにはリキッド式・カートリッジ式・使い捨て式があり、リキッド式の電子タバコはメンテナンスが必要です。
メンテナンス不足だとリキッドを染み込ませるコットンが劣化して、喉の痛みなどにつながる可能性があります。
きちんとメンテナンスを行う、メンテナンスフリーの製品に変えるなどの対処法を試してみましょう。
空焚き
電子タバコ内部のコットンにリキッドが十分に染み込んでいない状態で空焚きすると、焦げくささや喉への刺激を感じることがあります。
これはドライヒットと呼ばれるもので、電子タバコに慣れていないと起こしがちなことです。
リキッドを十分に染み込ませる・連続して吸わない・温度管理調節をするなどの方法で、空焚きを防いでみましょう。
ドクタースティックなら喉が痛くなりにくい!
出典:ドクタースティック
電子タバコを使用するなら、喉が痛くなりにくいドクタースティックがおすすめです。
ここでは、ドクタースティックの特徴について紹介します。
安心のノンニコチン
ドクタースティックは、タバコ葉を使用しないノンニコチンの電子タバコです。
そのため、紙巻きタバコや加熱式タバコとは違い、ニコチンによる喉の痛みを心配する必要はありません。
リキッドの成分は植物性グリセリン・プロピレングリコール・香料のみで、品質管理にこだわって国内製造しています。
フレーバーは、タバコ感のある「ストロングシガー」・メンソール感のある「ストロングメンソール」・爽やかな甘さを感じられる「ブルーメンソール」・コーヒーの味わいを感じられる「ビターコーヒー」の4種類。
喫煙者でも充足感を得られるフレーバーが揃っているので、吸いすぎ防止にも役立つでしょう。
メンテナンスの必要なし
ドクタースティックは、取り替え可能なカートリッジタイプのPOD電子タバコです。
使用する際は、充電した本体にPODを差し込むだけで吸えるようになります。
約40分で満充電でとなり200回程度吸引できます。PODのリキッドがなくなったら新しいPODに交換すればOK。
カートリッジのメンテナンスは必要ないので、メンテナンス不足による喉の痛みが起きません。
空焚きの心配なし
PODを差し込むだけのドクタースティックは、誰でも簡単に使用できるように設計されています。
本体にPODを差し込んでそのまま吸うだけなので、自分でリキッドを注入する手間もかからず、リキッドタイプの電子タバコにありがちな空焚きも防げます。
受動喫煙の心配もなし
ドクタースティックは、ニコチンゼロのため、受動喫煙の心配もありません。
蒸気は発生するので周囲の人への配慮は必要ですが、タバコ煙やニオイも出ないので不快感も与えにくいです。
洋服や部屋にタバコのニオイが付くのが気になる方も使用しやすいでしょう。
まとめ
加熱式タバコや電子タバコでのどが痛くなるのは、さまざまな原因が考えられます。
使用方法や使用する製品を変えることで、不調が起きにくくなる可能性はあります。
のどの痛みなどを感じるときは、今回紹介した考えられる原因を参考に対処法を実践してみましょう。
ただし、症状が治まらない場合は、使用を控えて医療機関で医師に相談することをおすすめします。