JT(日本たばこ産業)から発売され、手頃な価格と強い吸いごたえで人気があった紙巻きタバコ『ゴールデンバット』。
日本国内で販売されているタバコの中では、現役最古の銘柄としても有名でしたが、値上げの影響から2019年に紙巻きタバコの廃止が決定。
その後、レトロなパッケージはそのままにリトルシガーとして復活しました。
このページではゴールデンバットの魅力や歴史、現在どこで買うことができるのかを紹介していきます。
※値段はすべて税込です。
※本記事の内容は2022年7月時点の情報を元に作成しております。
紙巻きタバコ『ゴールデンバット』とは?廃止の理由も解説!
ゴールデンバットはフィルターのない両切りタバコで、低価格な「旧三級品」として人気を集めました。
100年以上の歴史を持つゴールデンバットについて詳しくみていきましょう。
昔のゴールデンバットはフィルターなしの両切りタバコ
ゴールデンバットは、JT(日本たばこ産業)から販売されているタバコです。
発売されたのは1906年(明治39年)。そのときはまだJTの前身である大蔵省専売局(のちの日本専売公社)の時代でした。
販売当初は10本4銭で、吸い口付きの中級品である「朝日」よりも高い価格でした。しかし、1920年代に両切りタバコの最新式製造機が登場したことで安い価格で提供できるようになったのです。
その結果、1920年代後半から30年代にかけて販売数が爆発的に増え、根強い人気を誇っていました。
「両切り」とは、フィルターのついていないタバコを指します。
この両切タバコは、構造上、口の中にタバコ葉が入りやすく、吸うときに工夫が必要です。
タバコの先端から5mm程度の位置を指でつまみ、ほぐすようにしてタバコ葉を取り除きます。
指でつまんだ部分を吸い口にすることで、タバコ葉が口に侵入するのを抑えることができます。
フィルターのない両切りタバコは、タバコ本来の味を楽しむことができるので、吸いごたえにこだわる人から支持を集めています。
ゴールデンバットといえば代表的な旧三級品銘柄のひとつ
JT(日本たばこ産業)は法律上、タバコ農家が生産したタバコ葉を全量買い取り、全てを製品化する義務があります。
集まるタバコ葉は品質の良いものから悪いものまでさまざまだったため、一定の基準で一級・二級・三級と分類することにしました。
一級、二級品は上質、中質のタバコ葉を用いて品質を保つように調整されたもの、三級品は残った中質及び下質のタバコ葉を主原料に用いて調製したものでした。
三級品は一級、二級品には使われない低質の葉や葉脈の部分を使用するので、味を一定に管理することができません。
そのため安い価格で提供されました。
しかしながら愛好家の間では、気軽に買えて味の違いも楽しめるとあって、親しまれたのです。
紙巻きタバコ『ゴールデンバット』が2019年に廃止された理由
「ゴールデンバット」「わかば」「エコー」などの三級品と呼ばれる銘柄は「旧三級品特別たばこ税率」が適用され、税率が低く抑えられていました。
しかし、平成27年度の税制改正で特別税率が廃止になります。4段階に分けて税率の引き上げが行われ、2019年(令和元年)には旧三級品以外の製造タバコと同じ税率になりました。
税制改正による価格高騰の煽りを受け、昭和レトロな煙草パッケージで人気を博したゴールデンバットは、2019年に廃盤となってしまったのです。
ちなみに、長年のゴールデンバットファン向けに、オークションサイトで限定モデルのZIPPOや、日本専売公社時代のパッケージの空箱を出している出品者もいます。
歴史が長い故に古いものが多く、カビやシミなどの汚れがあるものも存在するので、商品画像をよく確認してから入札するようにしましょう。また、タバコ本体を落札する際は賞味期限切れにも注意が必要です。
出品者のレビューや商品詳細ページを確認して、トラブルのリスクを減らしましょう。
賞味期限がすぐにはわからない商品もありますが、ゴールデンバットは下記の通り一目でわかります。
ゴールデンバットがリトルシガーとして復活!値段と味は?
ゴールデンバットは2019年の紙巻きタバコ販売終了と共に、リトルシガー(葉巻タバコの一種)にリニューアルされました。その目的は価格の維持です。
今まで通りの手頃な価格を守るため、たばこ税の計算方法が異なるリトルシガーに移行したのです。
リトルシガーとは?
リトルシガーとは、紙巻きタバコと葉巻タバコ(シガー)の中間的なタバコのことをいいます。
紙巻きタバコとリトルシガーの大きな違いは、紙で刻(きざみ/タバコ葉を細長く刻んだもの)を包んでいる紙巻きに対して、リトルシガーは紙と一緒にシート状に形成されたタバコ葉で刻を包んでいる点です。
ゴールデンバットのリトルシガーは「ゴールデンバットシガー」と「ゴールデンバットシガーメンソール」の2種類です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ゴールデンバットシガーの値段と味
ゴールデンバットシガー
価格 500円(20本入り)
ゴールデンバットシガーには、廃盤になった「ゴールデンバット」の特徴であるラム酒のような甘い香りと味があります。
特徴的な甘味のなかに、程よい酸味やスパイシーな辛みも感じられるため、くどくない、すっきりとした味わいが楽しめます。
ゴールデンバットシガーメンソールの値段と味
ゴールデンバットシガーメンソール
価格 500円(20本入り)
ゴールデンバットシガーメンソールは、ゴールデンバット特有の味わいはそのままに程よいメンソール感がプラスされています。
爽やかなメンソールの清涼感でゴールデンバットシガーよりも、さっぱりとした喫煙が楽しめます。
大幅値上げ!ゴールデンバットシガーの価格推移
これまで、紙巻きタバコはタバコ1本ごとに、葉巻タバコは中に入っているタバコ葉の重さを基準に課税されていました。
そのため、当初はゴールデンバットを葉巻タバコ扱いになるリトルシガーに生まれ変わらせることで税金を軽減できていたのです。
しかし、巻紙の原料に違いがあるだけで、紙巻きタバコとリトルシガーは見た目も吸い方もほとんど変わりません。
その類似性を踏まえて、紙巻タバコと同等の税負担となるように最低税率が設定されたため、段階的な値上げを余儀なくされたのです。
値上げの推移は以下の通りです。
2019年
(発売当初) |
2020年
リトルシガー(軽量葉巻)1本を紙巻きタバコ0.7本に換算 |
2021年~
(現在) リトルシガー(軽量葉巻)1本を紙巻きタバコ1本に換算 |
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ゴールデンバット
シガー(20本入り) |
270円 | 370円 | 500円 |
ゴールデンバット
シガー メンソール (20本入り) |
270円 | 370円 | 500円 |
ゴールデンバットはどこで売ってる?購入方法をチェック!
紙巻きタバコの時代は全国で買えたゴールデンバットですが、今はどこで買うことができるのでしょうか。
直営販売店は北海道のみ
ゴールデンバットシガーとゴールデンバットシガーメンソールは、残念ながらどちらも全国販売されていません。
現在は北海道のみの限定販売です。
北海道旅行の際は、直営販売店を覗いてみてはいかかでしょうか?
タバコ好きの方へのおみやげとしてもおすすめです。
通販なら全国から購入可能
長きにわたり親しまれてきたゴールデンバット。その愛好家は北海道以外にも多いのではないでしょうか。
ゴールデンバットは通販での購入が可能なので、全国のどこからでも手に入れることができます。
タバコ専門の販売サイトであれば、1箱から50カートンという大量発注まで対応しているショップもあるので確認してみましょう。
通販限定!電子タバコといえばドクタースティックタイプエックス
安価で手に入る身近な存在として、ゴールデンバットは「バット」の愛称で親しまれてきました。
現在、リトルシガーとして販売されているゴールデンバットは、北海道内であれば店舗で入手できることもあります。しかし、値段は500円で、以前ほど手頃な価格ではありません。
さらに、他の都道府県にお住まいの方は、タバコ専門店の通販で購入することは可能であるものの送料がかかる場合がほとんどでしょう。
そんな中、タバコ葉を使用しないことから、タバコ税増税による値上げの影響を受けない、電子タバコが注目を集めています。
タバコ葉を使用しないため、ニコチンによるリスクを心配する必要がないのもメリットです。
数ある電子タバコの中でも、今話題を集めているのが「ドクタースティックタイプエックス」です。
「ドクタースティックタイプエックス」は、ポケットに入るコンパクトサイズでありながら、吸いごたえも抜群!フレーバーは「ストロングシガー」「ストロングメンソール」「ブルーメンソール」「ビターコーヒー」の4種類で、好みに合わせて楽しめるのも魅力です。
まとめ
100年以上の歴史を持ち、安価なタバコとして親しまれてきたゴールデンバット。
現在はリトルシガーとして、北海道限定販売になりました。初めこそ紙巻きタバコよりも安価でしたが、現在はそれほど変わりません。
もっと安く、手軽に手に入るタバコはないかと探し続けている喫煙者の方もいるでしょう。
電子タバコ「ドクタースティックタイプエックス」ならPOD1箱(5個入り)で紙巻きタバコ約30箱分に相当する吸引が可能です。
定期便を利用することで面倒な注文も1度だけ。
これを機に電子タバコのドクタースティックタイプエックスを試してみてはいかがでしょうか。